フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

青春コレクション

2010-06-15 21:58:52 | ハロプロ(娘。)

 モーニング娘。の新曲「青春コレクション」を初めて聴いたのは、確かラジオ音源でした。イントロを聴いた瞬間、「これはなかなか良いな」そう感じました。
 歌詞には「地球」「家族」など、またかよ的なキーワードが並んでいますが、失恋やら、恋が上手くいってないなどという歌ではないから、初夏に発売される事と合わせて、久々の爽やかシングルに期待という心境でした。

 そうです。ラジオ音源の段階ではそんなに悪い印象ではなかったんです。
 しかし、衣装を見たり、PVを見たりしているうちにテンションは下がりました。特に痛かったのは、あのMJアイドル祭。あの番組へのモーニング娘。出演は結果的にはマイナスでしかなかったような気がします。

 今回は「ファッショナブル」というタイトルの自らの舞台に連動したシングルであり、ファッション雑誌との企画もありました。それで肝心の衣装が何故これ?と、見るたびに「?」が渦巻きます。
 自分の予想では、渋谷あたりに様々なファッションアイテムに身を包んだメンバーのポスターでも貼られるのではないだろうか?そう思っていたのですが、全ては斜め下を行ってしまった感じです。

 極めつけはPVです。埼玉スタジアムでロケしたみたいですが、ハッキリ言いましょう。
 「ロケをすりゃ良いってもんじゃない!」
 一時期、スタジオ撮りPVが続いた事がありまして、その時に「ロケくらいしてほしい」という声がヲタの間から沸き起こった事がありましたが、まさかその答えがこのPVなのでしょうか?これはモーニング娘。に限らず、ハロプロ全体に言えますが、ロケだけではダメなんです。
 今回の娘。PVは、スタジオで踊っていたのを収録していたものが、内容そのままに外の収録に変わっただけです。そこに野外である必然性がない。何故モーニング娘。がサッカーのグラウンドで踊っているのか、まったく意味がわかりません。歌詞にもサッカーに関するキーワードはないです。

歌詞付きPV  青春コレクション  モーニング娘。


 こんな文句みたいな事は本当は書きたくないのですが、今回は(今回も?)さすがにメンバーも納得していないだろうと思い、衣装とPVにダメ出しを書かせていただきました。
 衣装は歌のイメージからの延長線上にあるか、歌のイメージと無関係でもせめて季節感などに沿っているとか、「ちゃんと考えた物」を用意するべきです。衣装デザインは予算が無いからなんて言い訳は通じない筈。
 PVも予算が無いなら無いなりに、メンバーを可愛く楽しく見せる演出に凝るべきです。

 他を引き合いに出すのは批判の仕方としては好きではないけれど、敢えて書きますが、AKB48の最新シングルの衣装は、曲名に合わせてメンバー皆がポニーテール→大勢でポニーテールだとチアガールっぽい→チアガールみたく白をベースにしたもので行こう。こういう連想が出来る衣装です。
 アイドリング!!!の最新シングルのPVは、人数増えた分を細かくフレームを作ってフレームで遊び、撮影は安上がりに近場で済ませつつ、綺麗どころのメンバーに男役をさせるという遊び心で撮ってあります。

 モーニング娘。も昔は衣装は良かった。いや、衣装は昔から「えっ?」って思うものもありましたが(苦笑)、それでも可愛い衣装が色々ありました。PVに関しては、見所が随所にある面白いPVが結構ありました。皆さんも昔のモーニング娘。PVを思い浮かべてみてください。2004年くらいまでは楽しいPVがいくつもあった事に気づく事でしょう。

 どんなに良い素材があっても、それを上手く活かせるスタッフがいなければダメなのは、アイドルに限った話ではありません。
 厳しい言い方をすれば、身内スタッフに頼りっぱなしでやっていくのはもう無理なのではないでしょうか?積極的に外部からスタッフを招き、今足りない部分を改善していかなければ、明るい未来はないのではないかと思うのです。

 「青春コレクション」ウィークリーチャート3位。34,122枚でした。週末には舞台の会場にて、直筆サイン入りポスター(書いてあるのは一人。つまり誰のサインになるかはランダム)を付けてCDを販売しました。これなどは会場限定などにせず、全国から申し込みして当たった人が好きなメンバーのサイン入りポスターが貰えるという事にした方が、多くの人が楽しめたのではないかと思います。

コメント (8)
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カメルーンと中津江村

2010-06-15 20:27:24 | サッカー
 2002年のW杯日本韓国大会で、いくつもの出場国が日本でキャンプを行いました。その中の一つ、カメルーンは大分県中津江村でキャンプを行なう予定でしたが、予定日を過ぎてもなかなか到着しませんでした。「カメルーンはいつ来るのか?」と、なかなかやって来ない一行の事は全国版のTVニュースでも大きく取り上げられ、中津江村の人以外もやきもきし始めて数日。ようやくカメルーン代表チームは来日しました。
 夜中の3時に中津江村に着いたカメルーン代表。そんな真夜中の訪問者を村人達が総出で迎えました。カメルーンの国旗を振るおじいさんおばあさん達。驚きの表情を見せつつ笑顔の選手達。この出会いが友情をスタートさせました。

 こんなエピソードがあります。
 中津江村の観光センターにカメルーン代表の選手が勢揃いしたパネルを展示しました。関係者がパネルを工作して、怪我で来日が難しくなった選手の顔をくりぬいて、観光客が記念撮影を出来るような作りにしました。
 しかし、やってきた選手団を見てビックリ、その選手がいる。関係者は怒られると思い身構えました。
 ところが、パネルを見た選手達は大爆笑。その選手を小突きながら、「おまえの顔がないぞ」。問題の選手も「俺の顔がない」と言いながら笑っています。関係者はほっとしながら、カメルーン選手達の明るさに惹かれていくのでした。

 明るく気さくなカメルーン代表。練習が始まってもそれは変わりません。強豪国だと非公開練習などもあるため、練習の見学時間は制限されていたりするのが普通で、ファンから選手への接触も決められたイベント以外では禁止というのも珍しくありません。
 しかし、カメルーンは練習見学は自由。練習後にはサインや握手に積極的に応じ、村の子供達とサッカーをしたり気ままに過ごす姿がありました。カメルーン代表にはヨーロッパで活躍するスター選手もいます。そんなスター達が子供とボールで戯れ、お年寄りとコミュニケーションする姿に、村の人達はすっかりカメルーンの大ファンになるのでした。

 村の歓迎行事にも選手達は積極的に参加して楽しみ、日本料理も味わいました。カメルーン代表には、ガンバ大阪で大活躍して「ナニワの黒豹」と呼ばれて人気者だったパトリック・エムボマがいました。エムボマが大好きな日本料理「うどん」をチームメイトに勧め、みんなも「うどん」を堪能したようでした。

 こうして中津江村とカメルーン代表との間に生まれた友情はW杯が終わった後、現在も続いています。カメルーン代表が日本代表と親善試合をした時は、東京でも大阪でもなく大分スタジアム(大分銀行ドーム)で行われました。
 今回のW杯でカメルーンは日本と同じグループに入ってしまいました。中津江村の人達は複雑な気持ちになりながらも、日本との試合ではカメルーンを応援すると、友情を選んだようです。このあたりも日本人らしい奥ゆかしさを感じるエピソードですが、グループリーグは上位2か国が決勝トーナメントに進出出来ます。中津江村の人々は、日本とカメルーンがグループリーグを突破する事を祈りながら、南アフリカに想いを馳せるのです。
コメント (3)
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