レポートに入る前に報告。当ブログ、週末にアクセスが増えました(一日訪問者数1,100人強が続く)。ももいろクローバー記事にアクセスがかなり付きました。注目の高さを感じます。テレビでインパクトを与える事は大切なんだなと、改めて思いました。今に思えばAKBだって、テレビがあってこその人気アップだったのですから。
ももクロ人気を報じるニュース
http://news.ameba.jp/weblog/2010/06/68991.html
そんな今注目のアイドルももクロちゃんの無料ライブイベントレポート後編です。
エヴァンゲリオンを思い出させるような交響曲(クラシックに疎いんですが、ワーグナーあたり?)が鳴り響く中、運転停止中のエスカレーターを駈け下りる六人。歓声が上がる会場。いきなりコントが始まります。
紫(高城れにちゃん)だけ正規の衣装ではなく被り物にツナギ姿です。頭にはNHKのマスコット「どーも君」(苦笑)。MJに出て大反響。皆さんありがとうございます。NHKさんありがとうございます。そういうトークを展開したあと、MJの時にもやった「えむじぇ~」をメンバーと観客で叫んで景気づけ。「受信料はきちんと払いましょう」とNHKに気を使ったコメントを加えて締めました。
紫は被り物を取り、でもツナギ姿のまま歌を開始。一曲目から「行くぜっ!怪盗少女」。いきなり本日のみんなのお目当てソングからのスタートで、観客は大興奮。跳ぶ!コールする!ステージ低すぎメンバーが良く見えね(苦笑)。
出だしのメンバー名ラップの部分、自分の推しメンバーのところで力一杯跳ぶヲタ達。全員好きな人は六回跳びましょう。
低く狭いステージで、ダンスへの影響を心配しましたが、側転も馬跳びもバッチリ決めてくれました。再び歓声。周りを見渡せば、一階も二階もたくさんの人、人、人。買い物客も思わず立ち止まって見入っています。やはり、あのダンス力は歌を知らなくても見てしまいますよね。
熱く盛り上がる観客ですが、こういうオープンスペースにありがちな、「後ろでステージと無関係なヲタ芸をやるようなヲタ。ステージに向かって変な事を叫ぶヲタ」がいない!熱いけど平和です。そして、熱いだけでなく暑い(笑)。吹き抜けの上から照りつける太陽。ステージ上のメンバーもかなり暑いと思えます。
二曲目は「未来へススメ!」。イントロが流れてダンスが始まった瞬間、演奏が止まりました。
ステージにスタッフが上がり事情説明。どうやら、ステージと観覧スペースを仕切る柵が壊れたようです。
スタッフ「すいません。歌はまた最初からやり直します。今、柵が壊れてしまいました。上下にはいくらでも盛り上がっていただいて結構ですが、前後は危険ですので、上下だけでお願いします。上下ならどんどん盛り上がっていただいて大丈夫です」
続いてメンバーからも、ライブが出来なくなると困るのでお願いします。とお願いがあって再開。スタッフのお願いも高圧的ではなく、前後でなければ大いに盛り上がってOKという優しい注意であったからか、観客はその後注意を守っていました。聞いた話によると、観覧スペース最前にいたヲタ達は補修を手伝ったりしていたそうです。
太陽の照りつけと会場の熱気が暑く、しかも楽しみにしていたダンスが後ろだとよく見えないので、ステージ斜め横に観覧場所を移動しました。正面ではないから見やすくはないけれど、ステージがよく見えます。
三曲目の「最強パレパレード」が終わってMCコーナー。MJでもやった自己紹介が始まります。この自己紹介は数パターンあると聞きましたが、観覧スペースにいる人達はサスガ合いの手バッチリ。自分は「右手を上げて横に振って」の高城れに体操しか合わせられませんでした。次に行く時まて復習ですね(苦笑)。
挨拶に続いては、紫(高城れにちゃん)、ピンク(佐々木彩夏ちゃん)、黄色(玉井詩織ちゃん)の誕生日を祝うコーナー。ケーキが出てきました。リストバンドを受け取っている観客が一斉に、リストバンドを付けた右手を上げます。
メンバーも同じリストバンドを付ける事になり、スタッフから受け取った「紫ピンク黄色」のリストバンドを装置。このリストバンドを最後まで付けたまま歌うのでした。
MCに続いては、また三曲連続。「走れ!」、「オレンジノート」、「Believe」(玉置成実さんのカバー)。
三曲連続とただ書くだけだと大した事がないように思われそうですが、暑い日差しが照りつけ、更にステージでかなりキレのあるダンスを踊るももクロちゃんの負担は相当なハズです。しかし彼女達は笑顔で歌い、笑顔で踊るのです。
、そのダンスは、文字通りの「ダンス」。上半身だけを動かす「振り付け」ではなく、足腰もフルに使ってのダンスです。目まぐるしくポジションチェンジをしながら全身を動かす。例えば、後退しながら体を沈ませるという背筋力が問われそうな踊りを涼しい顔でこなす。ステージ横に移動したので、そういう動きがよく見えます。
みんな凄いのですが、特に緑の有安杏果(ありやすももか)ちゃんのダンスのしなやかさと言ったら。流石、元EXILEキッズチームメンバーです。
ももクロちゃん達の動きは振り付けではなくダンス。それだからか、観客はフリコピなどしません。足を動かしたり移動が入ったりするから、コピー出来るものではないのです。サビで簡単な左右手振りとかあった場合は、それをみんなで真似る程度。日頃、フリコピはもう止めてほしいとハロプロ現場で願っている自分には嬉しい光景です。つまり、それだけダンスが高度という事でもあるのでしょう。横から見ていると、手足の動く角度が全員ピタリと揃っているのがよくわかります。
ラジオだったかの企画で絶叫マシンに乗らされるメンバーを決める公開くじ引きコーナーを行なったりして、また三曲連続パフォーマンスに突入。
まずは、「気分はSuper Girl」。青(早見あかりちゃん)が優しい視線を客席に向けながら踊る。彼女は女性人気ありそうでした。
続いて、「Words of the mind」。先ほどから、黄色(玉井詩織ちゃん)がやたらこちら側のサイドに来るのだけれど、彼女もちゃんと横のお客さんを見ている。何度か目が合ったような気がした。素直に嬉しいです。
ラストは、デビューシングル「ももいろパンチ」。この曲、結構好きです。ダンスがコミカルでとても可愛い。
ももいろクローバー ももいろパンチ
明るく激しく歌い踊りきったももクロちゃん。手を振りながらエスカレーターを上がっていきます。会場に響き始めるアンコール。
メンバーが二階に達するとアンコールを求める声は更に大きくなりました。その瞬間メンバーはエスカレーターを下りてきました。オープニングと同じ元気さのまま。
スタッフと何やら協議をしたあと、「アンコールありがとうございます!四曲続けてお聴きください!」なんたるボリューム感あるアンコールなんだ!
アンコールは、「全力少女」からスタート。この曲が爽やかで気に入りました。タイトルはまさにももクロちゃんのパフォーマンスそのものの意味ですね。
次は、「行くぜっ!怪盗少女」。先程は後ろに居たためよく見えなかった怪盗少女を、今度はじっくり見られます。やはりこの曲は会場が盛り上がります。疲れも見せず、赤(百田夏菜子ちゃん)が跳ぶ。相変わらず高い。カッコよすぎる。
「ツヨクツヨク」、「あの空へ向かって」と歌い、ライブはエンディング。アンコールに歌った曲も全て良かったです。全体的に良曲が多いももいろクローバー。アルバムが発売される時が今から楽しみです。
全13曲の「がっつりLIVE」が終わりました。ステージ袖で休憩するももクロちゃんの姿は、大勢の新規客(足を止めて観ていた多くの非アイドルヲタ含む)を含めた会場を埋め尽くした人々へ、自分達を力一杯見せる事が出来たという満足感に溢れていました。彼女達のパフォーマンスはファンならずとも足を止めてしまうような、確かな存在感に満ちたものであった事は確かです。
しかし、まだここから次の大仕事が待っています。握手会です。私はステージ近くで様子を見てみる事にしました。
最初は女性ファン。なんと握手をしたまま会話が長々と続いています。軽く五往復はしていると思います。メンバー一人に30秒くらいは出来そうな流れ。
これはきっと女性ファンだからなんだろうなあ。そう思っていたところ、男性ファンの番になってもその速さ変わらず(笑)。
スゴイ。今回は様子見したけれど、次回参加する時は握手しよう。そう思いながらステージを見つめます。スタッフは一応お客さんの後方に立っているもの押すような事はせず、何かあった時にだけ動きますという感じの姿勢。メンバーはフレンドリーな笑顔でファン一人一人と話をしています。
それを見届けると、私は心の中に涼しい風が吹いたような気分になって会場を後にしました。最後までいた人達の話によると、握手会は三回の休憩を挟み、その都度会場に流れていたアイドルソングに合わせてメンバーが踊るサービスを見せてくれたそうです(休憩中なのに、なんと素晴らしいサービス精神)。
一回目の休憩→スマイレージの夢見る15歳
二回目の休憩→東京女子流のおんなじキモチ
三回目の休憩→AKB48のポニーテールとシュシュ
更に並び疲れた人達へサービスとして、急遽ライブとして、「Believe」と「行くぜ!怪盗少女」の二曲を披露。これは、メンバーの提案で実現したとも聞きました。
握手会から、2ショット撮影会を経て、抽選で当たった人が参加した「メンバーによる似顔絵会」まで、全て終わったのは19:30過ぎだったそうです。なんとタフなアイドル。
ももクロちゃんは、昨年行なわれた全国ヤマダ電機周りツアーを、マネージャーの運転するワゴン車で移動し、しかも車中泊だったと聞きました。そういう体験が、彼女達を心身ともにタフにしているのでしょう。
ももいろクローバー。この日初めて生の彼女達を観たアイドルヲタは、おそらくほぼ全員がリピーターになったハズ。自分もそんなリピーターへの道を歩み始めた一人です。