フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

ドラマのある場所

2011-06-28 23:04:40 | ハロプロ(娘。)

 よくマスコミは「ドラマ」を求める。スポーツの面白さを語るのに本来はドラマなんかよりもダイナミズムを語るのが本筋であるのに、プレイヤーのサイドストーリーを大げさに膨らませたりする。しまいには、プレイヤーの家族の事まで持ち出して感動の秘話というものを作り出す。
 私はエンターテイメントというものは後付けで作られたドラマ性などではなく、ステージなりフィールドなりで披露されているものこそが評価と称賛の対象であると考えています。そこにドラマを感じるかどうかは観た側が各自判断すれば良い話で、第三者が「どうでしょうか?」とばかりにドラマ性を押しつけるようなものではないと思います。

 ましてやドラマというものは特定の存在にのみ発生する訳はなく、アイドル界に於いてドラマはアイドルの数だけ存在します。モーニング娘。にだってドラマがある!

 モーニング娘。2011春ツアーが終わりました。メンバー皆、満身創痍でこなしたツアーが終わりました。グループの約半数が新加入メンバーとなり、コンビネーション、スキル差などに不安を抱えながら突っ走った3ヶ月が終わりました。
 9期メンバーに大きな怪我や病気もなく終われた事には、とにかくホッとした次第です。四人にとっては、それなりに自信が身に付いたツアーでもあったかもしれません。ステージ経験というものは理屈を越えたエネルギーを演者に授けるのではないでしょうか。回りに追い付かなきゃと思う気持ち一つあれば、そこには色んなサイドストーリーが生まれる。このツアーをドキュメンタリー映像としてテレビに流したら、きっとメンバーと同年代の人達からたくさん反響を得られそうな気がするのに。

 新人を教育していた先輩が負傷しステージに立てなくなり、それでも気持ちの高さを見せるためにステージに出る事を望んだ。医師の反対を押し切ってまでステージに出た先輩を見て、四人は何を感じ、何を学んだか。
 この辺りは特にドキュメンタリーとして見てみたい。いや、テレビカメラが入っていない時にこそ、我々の知らない本当のドラマがあったのでしょう。

 もう一度言います。ドラマはアイドルの数だけ存在します。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする