真野ちゃんの最新ベストアルバムに収録されている「みんな、ありがとう」は作詞家三浦徳子さんによる作品。真野ちゃん曰く、自分の気持ちそのものが詰まった曲で、いただいた時からこの日のコンサートで絶対に歌いたいと思ったそうです。
アイドルがファンに対して感謝の気持ちを抱いているとして、その気持ちの度合いはどのようなものになるか?心から有難いと思いながらも、アイドルとファンが程よい距離感のまま、しかし強い信頼感で結ばれているとしたら素晴らしい事だと思う。真野ちゃんとマノフレは、とてもしっかりとした強い繋がりがあるのではないかと、真っ赤に染まる客席を眺めながら思うのでした。
真野ちゃんから見れば、ほとんどのマノフレは名前どころか顔も知らないような、憶えていないような存在。メジャー事務所のアイドルだからそれは当然。でも、ステージと客席にある距離感は絶妙なバランスで、温かく近いものでありました。
万感の想いを込めて歌う、このコンサートのラストナンバーは、そんな関係を歌詞に含ませた「My Days For You」でした。それはとても自然な選曲であり、それを歌う真野ちゃんの表情には、何かを成し遂げた人が浮かべる爽やかな充実感のこもった笑顔がありました。
全ての歌が終わり、会場に客電が灯っても、マノフレは席を立たず、ステージの向こうに行った真野ちゃんに向けて感謝の気持ちを込めてコールします。
「えりなサイコー!」
更にもう一つ付け加えてコールをしました。
「マノフレサイコー!」
真野恵里菜コンサートはマノフレと真野ちゃんが一緒に作り上げた空間。そこにあるのは、ファンによるアイドルへのリスペクトの気持ち。それを受け止めて、それに応えようと努力をしてきた真野ちゃんの姿が作り出した素敵な空間でした。きっと、これからも。
Erina Mano - My Days for You