真野恵里菜ちゃんのメジャーデビュー曲「乙女の祈り」のPVが週末に公開されました。見る前に、デビュー曲だしどのくらい力の入った作りなんだろう?とワクワクしながら、ハロプロ公式動画サイトDohhh upを開きました。
http://www.dohhhup.com/movie/1bswDBxIJiFztNJrnhEm8IQpBex5ZfES/view.php
真野恵里菜 メジャーデビューシングル 「乙女の祈り」
どうでしょうか?この低予算っぷり…。ピンクの壁をバックにピアノの前で歌うだけの、実にシンプルな作り。スタッフさんも、低予算なりにせめて衣装くらいはと気を使ったのか、衣装がクルクル変わります。そんな気遣い(?)が余計に低予算を感じさせて、もう涙が止まりません。
しかし、真野ちゃん歌が少し上手くなった?
真野ちゃんは低予算でしたが、ハロプロにおける過去のデビュー曲PVはどんな出来だったのか?見てみましょう。
松浦亜弥 / ドッキドキ!LOVEメール
http://www.youtube.com/watch?v=qGCrJ_VmkNQ&fmt=18
2001年というハロプロ絶頂期にデビューしたあややは、さすがパッと見ただけでPVにお金掛かっているのがわかります。歌に関係ないSFチックな演出とか遊び心満点ですね。
二枚目の「トロピカ~ル恋して~る」も凝ったPVでした。テニスの試合が舞台なこのPVは、対戦選手はあやや対あやや。審判もあやや。アナウンサーもあやや。ボール拾い係もあやや。そして、その試合をTVで観ている人もあやや。あややづくしです。こういう遊び心あるPVを作れるだけ、当時は予算もあり、作り手にも心の余裕があったんでしょうね。ハロプロ絶頂期だけに、新人を売り出すために相当な予算を組んだのであろうと思わせる贅沢な作りなPVでした。
藤本美貴 / 会えない長い日曜日
http://www.youtube.com/watch?v=6uzQenaQhEk&fmt=18
あややデビューから一年後にデビューしたミキティは、あややに比べるとちょっとチープな感じでしょうか。演出的にも特に面白い事はやっていなくて、地下鉄に乗っているというシチュエーションを演出している以外は、普通にミキティを歌い踊らせるという作りです。
これは予算以上に、制作側のセンスの問題もあるのかもしれません。同時期にあややは「桃色片想い」出していた訳ですが、この曲のPVは非常にラブリーな作りでした。あややを見る限りは、まだハロプロに予算の余裕はあったと思われます。
実はミキティはその後も、あまり面白いPVはなく、ようやく「これだ!」と思える作りのPVを出したのは娘。入り直前でした。このPVにはキッズメンバーも出演しています。誰だかわかりますか?
「ブギートレイン'03」
http://www.youtube.com/watch?v=sOCByh9DI8E&fmt=18
ミキティからはしばらく新人デビューがなく、2004春まで間が開きます。その2004春にデビューしたのがBerryz工房。
まだこの頃は予算もあったのか、久しぶりの新人という事で力が入ったのか、当時Berryz工房には結構な宣伝予算が費やされました。
事務所はベリをミニモニ。に代わる女の子向けユニットとして売り出したかったのでしょうか、原宿の竹下通りにBerryz工房ペナントを飾り付けしたり、小田急電車まるまる一編成にBerryz工房の広告で埋め尽くした電車を走らせたり、よみうりランドイーストで女の子を対象としたイベントを開催したり、力が入っていました。そして、デビュー曲のPはなんと「さいたまスーパーアリーナ」を貸し切りで撮影です。
Berryz工房 / あなたなしでは生きてゆけない
http://www.youtube.com/watch?v=IiPs0Scf5M4&fmt=18
このPVを見ただけで、当時事務所がBerryz工房には期待を掛けていた事が伝わってくるではありませんか。今改めて見ると新しい時代の波を感じる、非常にエキセントリックなPVに思えます。初期のBerryz工房のPVはロケ撮影で作られた物が多く、作り手側も力が入っていた事を窺わせる秀作揃い。予算と熱意は大事だなという良き見本。そして、今は…。今の事は言わないでおきましょう。ガンバレ!
Berryz工房のデビューから三年という間が開き、2007年春にデビューしたのは℃-ute。
℃-ute / 桜チラリ
http://www.youtube.com/watch?v=AvGXXVPOLRs&fmt=18
この頃は既にハロプロがヲタ向けな存在である事が色濃くなっていたからか宣伝予算があまりなかったようで、デビュー曲にしては非常に低予算な感じがするPVでした。当時、このPVを見ながら「ああ、事務所は℃-uteにお金掛けるつもりはないのかなあ」と悲観的になっていた事を思い出します。
℃-uteはメジャーデビュー前のインディーズデビュー曲「まっさらブルージーンズ」も低予算PVでしたが、これはインディーズ曲なので仕方ないとしましょう。低予算な作りをカバーすべく、メンバーがハツラツとした動きで躍動感あるPVにしてるのが救いです。それにしても、このPVは今の℃-uteしか知らない人が見たら、色んな意味で驚きがいっぱいな気がします。いかがですか? このPVをちょっと久しぶりに見た私に一言言わせてください。
「めぐみ、帰ってこい」
歴代のハロプロ新人のデビューPVを見ていきましたが、いかがでしたか?一通り見たあとに真野ちゃんを改めて見ると、やはり「もう少し頑張って作ってね」と言いたくなるかと思います。でも真野ちゃんはこれからです。二作目以降は見ている側を唸らせるようなPVを期待しています。
他のハローのように歌って踊る「動」ならばある程度後ろは誤魔化せるかもしれませんが、ピアノの弾き語りという「静」を売りとしているはずなので、後ろの安っぽさが際立つ感じがしました。同じ「単なるピアノの弾き語り」でもロケ(例えば森林や草原)にするだけで、視聴者に与える印象は違ってくるはずです。
頑張ってください。アップフロントさん!!と声を大にして言いたいw。せめてデビュー初期くらいは・・・。
ベリの大宣伝ありましたね。確か、ペナントの盗難が多発したように記憶していますが違いましたっけ・・・。その心無い行為にとても心を痛めたことが印象深かったのですが。
でも確かにバックは風景の方が良さそうですね。春っぽい景色が広がっていたらもっと良かったかなぁなんて思います。
ていうかめちゃめちゃ好きですこの曲。 アレンジが特に良いですね。こういう湿気が高い編曲が好きなんです。表現が正しいかは微妙ですけど…笑
でも、ピアノの弾き語り前提という制約があるなかで、カメラワークは努力してると思います。その分衣装にバリエーションをつけたのでしょうが、やはりオールセット故に印象に残りにくい感じの仕上がりでは。
やはり制服を使うのであれば、ロケものは外せないないと思うんですよね、CF打つ際の決めヌキにも出来るし。
PVはハローが好きで真野ちゃんの予備知識があれば多少は残るのでしょうが、これから展開するソロ活動はそうではないユーザー層にも向けなければならないものの筈、微妙な読み違えでなければ良いのですが。
曲は好きですね。但しデビュー曲として、この曲をセレクトしたのには?です。
良曲だとはおもいますが、昔的に言うならLPレコード(古いな)盤のアルバムのB面、7~8曲目辺りに配置されるような、ラス前に向けての中題曲の様に感じるかな。
>origin86さん
そうですね。確かにバックに何か自然があれば、また印象も違っていたかもしれません。真野ちゃんのイメージ的にも緑の風景というのは絵的にも良い感じですよね。これは今後期待したいですね。
ベリのペナント盗難事件。当時、この心ないファン(?)の行動がテレビのニュースにまで取り上げられたのでした。知名度アップ以前にマイナス効果でした。
>タートルさん
真野ちゃんのイメージを考えるとシンプルな作りというのも、それはそれで合っているのかもしれないですね。的外れとは感じない作りではありました。
曲いいですよね。自分はサビが好きです。「湿気」とは、独特な表現ですね。しっとりという感じでしょうか?なんか「春の雨」みたいな空気感は自分も感じます。
>koさん
ハロプロソングの良いところは賛否両論になるところだと思っています。否定意見もOKです。
せっかくのデビュー曲なのに地味という意見は結構あるみたいですね。デビュー、春、という事で明るい曲を!という意見も理解出来ます。
こういう一見地味に見える曲はじわじわと良くなっていく可能性があるので、とりあえず何度か聴いてみてください。隠れたツボ部分があるかもしれないですよ。
>ニコマーサさん
低予算だけれど、スタッフが頑張ってカメラワークや衣装のバリエーションで形を作ったという感じですかね。
制服にロケは確かにそうですよね。それをスポットCMに使えば、なかなか良い感じになりますしね。
曲としては、LPのB麺の終盤。ちょっと気分を落ち着けるタイミングといったところでしょうか。私的には、真野ちゃんには今後もこういうしっとり路線で行ってほしいと思っています。
基本、座って楽しむハロプロがあってもいいと思っています。