フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

後藤郁という才能

2010-10-16 11:14:23 | アイドル etc
 初めて福田花音ちゃんのブログを見た時の衝撃は忘れない。中学生(当時)とは思えない文章の巧さ。起承転結はしっかりしていて、文体にも自分の色がしっかりあり、長文でも文章が破綻していない。今はブログをやっているハロプロメンバー、ハロプロOGは増えたけれど、少しでも長い文を書くと文章がおかしくなったり、子供じみた文章を書く人が少なくない中、中学生で既に自分の文章スタイルを築いていた花音ってスゴイ。
 文章の巧さなんてアイドルにとって必ずしも必要なものではないから、ブログの文章がちょっと稚拙だからといって、そのメンバーを非難したりはしないし、ガッカリもしないけれど、文章を巧く書ける事は表現者として武器になる取り柄だと思うのです。実際、花音はブログで人気を上げたのは間違いない。少し過ぎた言い方をすれば、ブログをやっていなかったら花音はスマイレージとしてデビューしていなかったかもしれない。
 (花音の文章の才能について以前書いた記事)
http://blog.goo.ne.jp/seasonz/e/475381030f4046db11da383c57cc44de

 今、アイドリング!!!にもブログの内容の面白さで人気を上げているメンバーがいます。中学生時代、ブログの巧さで人気を上げた花音と同様に、そのメンバーも現在中学生。名前を後藤郁ちゃんと言います。郁は「かおる」と読みます。

 大分県に住み、毎日仔牛にミルクをやるのが日課だった少女が、ふとしたきっかけでホリプロの全国規模オーディションである「ホリプロスカウトキャラバン」を受け、そこで最終選考に残った事でアイドリング!!!のオーディションを受ける事になった。
 芸能界には興味がなかったという後藤ちゃんが、アイドリング!!!のオーディションで何を披露したのか?ファンを会場に入れたアイドリング!!!四期メンバー最終選考は、それぞれが自由に自己アピールをする時間が用意されていました。
 得意なスポーツを披露する者、特技のダンスを披露する者、みんなそれぞれの特技を可愛く披露していきます。
 そんな中、後藤ちゃんは何を披露したかと言うと、なんと「パントマイム」。尊敬する俳優であるというチャップリンをイメージしたシルクハットに黒いジャケットを羽織って、後藤ちゃんはノミと会話をするというパントマイムを見せます。
 ノミが話しかけている最中に飛んでいき、司会をしていたバカリズム升野さんの肩に止まったというパフォーマンスまで見せるなど、新人オーディションの参加者とは思えない度胸の良さと確立された芸。私はこの模様を会場でリアルタイムで観た訳ではなく、結果を知った後日にテレビ(CSフジテレビ)で観たのだけれど、結果を知らなくても「この子は合格!」と思った事でしょう。

2010.03.19 4th generation final auditiong 04


 芸達者に思える後藤ちゃんだけれど、実際は歌やダンスは苦手。トークも得意という訳でもなく、テレビカメラの前では緊張からか落ち着きがない。自称大分の山の中から出てきた子だけに、垢抜けない雰囲気でアイドルというには地味。
 しかし、ブログでは番組で見せる地味なキャラクターとは別人のように面白く、文章も生き生きしている。素朴なキャラクターであり、親の所有する本やDVDを見て育ってきたためか昔の本や映画を愛する嗜好ながら、デジタルものに関しては新しもの好きな後藤ちゃんは、ブログの写真は毎回愛機であるiPhoneのアプリを使ったかなりの力作を掲載。文章と写真の面白さで、アイドリング!!!ファンに注目される存在となっていきます。
 自分の趣味とリンクするため私は文章や写真に関しては、たとえアイドルと言えども多少厳しい目で見てしまうのだけれど、後藤ちゃんのブログは素晴らしい。アイドルであるという肩書きがなくても、面白ブログとしてブックマークしていたであろう面白さがそこにあります。
 起承転結がしっかりした文章。必ずどこかでボケが入るサービス精神。定番のフレーズ(後藤ちゃんの場合は締めの挨拶)を入れて自分の形をしっかり作る巧さ。そして、制作時間をそれなりに掛けているであろう写真。あまり褒めすぎもナンだけれど、今一番面白いブログを書いているアイドルの一人ではないでしょうか?

 面白い文章とか写真を作り出していくのは年齢は関係ない。やはりセンスなのだ。かつて、花音の「いちごのツブログ」を読んで感じた時と同じように、後藤ちゃんのブログには素晴らしきセンスと才能を感じます。
 アイドルとしてのタイプは福田花音、後藤郁、それぞれまったく違う。しかし、内に秘めた天才的なセンス。それをまだ完全に表に見せる術がコントロール出来ていない点が似ている。アイドルヲタは、これからのこの二人の歩み方に要注目です。

 内に秘めた天才的な何かを無自覚に収めたまま、今日も大分の山の中から出てきた少女はライブのステージに立つ。まだスタートしたばかりのアイドルの道をゆっくり歩く後藤郁。今日が15歳の誕生日。


 アイドリング!!!公式ブログ「煮詰まります!」後藤郁の記事一覧
http://blog.fujitv.co.jp/idoling/blog/member/C2230.html
 (更新頻度が高いので全部読むのは大変ですが、文章を書く事や写真を趣味にしている方は是非読んでほしい。どの記事も、とても参考になるブログだと思います)


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3 コメント

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読みましたぜ☆ (お梅太夫)
2010-10-16 22:33:14
強烈な内容のオンパレード!ねずみの遊園地の比喩表現も凄いが、お母さんがDSのソフトを取り上げて薪ストーブに投げ捨てたという下りに爆笑しました!
捉え方が斜め目線というかシニカルさが絶妙だと思います。これで中学生??恐ろしい!本を沢山読んでいるのでしょう。
目鼻立ちもキリッとしていて私好みです♪

...でもフォローはしないわ☆(^_^;)
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きんや、早見あかりと間違える!?の巻 (きんや)
2010-10-18 03:35:44
某出版社から発刊されている小説の表紙に彼女がなっていて、パッと見で後藤さんと勘違いをしてしまいました。
本人も多少の自覚があるのかブログに彼女の名前が上がってました(笑)。
大人しく弱々しい感じなのかと思いきやかなりの不思議ちゃんなんだな…と思いました。
返信する
かおるんの文章が好きです (アルファ@管理人)
2010-10-21 00:01:00
コメントありがとうございます。

>お梅太夫さん
早速見に行っていただき嬉しいです。かおるんの文章は確かに、どこかシニカルな感じがありますね。キャラ的にも周りとどこかズレた感じがあります。そのズれがなんか良いんです。
気が変わったらフォローしてください。

>きんやさん
あの表紙の早見さん良いですね。正統派と思います。
対して、かおるんは正統派と思いきや、不思議な人です。喋り声も低く、ステージ上のトークでも喋り方が男の子っぽいです。ホトトギスPVで男子役やったのもわかる気がする今日この頃です。
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