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ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

桃子とももち

2012-06-02 23:13:31 | ハロプロ(ベリ)

 先日、たまたまテレビで「はねるのトビラ」に出ている嗣永桃子(ももち)を見た。私は未だに「ももち」という呼び名に慣れないのだけれど、彼女はすっかりバラエティの表情になりきって髪を二つ縛りにして頑張っていました。
 これはタレントに限らず人間全体に言える事だけれど、場の空気を自分のモノに出来る人とそうでない人がいる。桃子は出来る人なのですよ。何というか、テレビの向こうからとてもリアルに桃子が立体的に迫ってくる。変な言い方だけれど「匂い」まで伝わってくるような。

 番組には何人ものお笑いさん達がいるのだけど、そんな笑いのプロに混じりながら桃子は自分のペースで時間を動かしていました。台本が仮にあったのだとしても、やはり場の空気をコントロール出来る技は台本指示だけでは出来ない芸当。あの番組を見ていた人達にはちゃんとインパクトを与えて、ちゃんと記憶に残る笑いを届けたと思います。

 桃子がすごいのは、動きや間もきちんと自分のリズムで作っている事。「モモアタック」をやるタイミング。何かを振ってもらった時のぶりぶりした返しのタイミングと節度。かなり考えながら振る舞っているのではないかなと思う訳です。
 元々、桃子は握手会やらコンサートのトークやらで非常に自分のリズムを考えてきた人。自分の間を持っている人は強い。

 そんな桃子、最近顔つきが穏やかになってきたような気がしています。以前はどこか思い詰めたような表情をする事が時々あって、それは桃子が独特の空気を持っているがゆえに孤高な存在であるがために見せる表情であったように思えますが、今はそういうのがなくなってきた。これまでとは比べ物にならない人数の人々に自分を知ってもらい、自分のやっている事を見てもらえる充実感がそうさせるのでしょうか。
 それは本当は桃子が求めていた目標像とは違う桃子かもしれないけれど、ヲタの桃子からみんなのももちに昇華した現在の姿がストレートに顔に滲み出てきたのかもしれません。

 みんなのももちになっていくのは嬉しい。桃子の凄さが色んな人に伝わっていくのは嬉しい。「ももち」という呼び名には慣れない自分だけれど、そんな桃子を決して「遠くへ行ってしまった」と思わないのは、桃子がまだ大衆に見せていない切札があるからかもしれません。そして、その切札こそ本当に見てほしい、知ってほしい桃子な訳であります。


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