フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

アナログでBEST SHOT

2010-03-26 22:26:56 | ハロプロ2010
 「卒業」をテーマにした写真集「Hello! Project BEST SHOT! 春」(真野恵里菜 矢島舞美 嗣永桃子 菅谷梨沙子 鈴木愛理)が発売されました。私は買っていないのですが、こういうコンセプトがハッキリした写真集は最近のハロプロでは珍しいので、中身が気になっていました。

 今回のカメラマンはかなりマニアックな趣味の持ち主なのか、編集者の趣味なのか、ちょっとこれは的なショットもチラホラあるようです。

 階段を上がる愛理梨沙子。
 リコーダーを吹く愛理梨沙子。
 図書館の「床」に座り本を読む桃子。

 しかも写真がいずれもシックです。色合いに落ち着きがある。逆光の使い方、少しハイキーにして色を明るく飛ばし気味にする処理などは、最近のカメラ女子系雑誌によく見られる手法だし、ザラッとした画質なのもなんかレトロ。
 もしかしてフィルムカメラで撮影?全体に漂う古びた雰囲気、狙っているなあと思って写真を見ていました。

 おまけDVDを見た人によると、カメラマンがライカM8を持っていたそうです。
 ライカはドイツの高級カメラメーカーですが、M8はデジカメです(M7まではフィルムカメラだった)。全編ライカで撮影なのかはわかりませんが、なんとなく納得。

 アイドル写真撮影の世界で、デジカメがフィルムカメラより主流になり久しいですが、使用しているのはデジタル一眼レフです。
 自分も今はデジカメがメインで、フィルムカメラは持ち出す機会がぐんと下がりましたから人の事は言えませんが、アイドル写真集がデジカメによる撮影になってしまって残念です。デジカメによるグラビアだと、なんだか平坦な写真に見えるものが多い。画像処理ソフトの関係でしょうか?

 先日、ある大人気アイドルグループの人気メンバーKさんの写真集を友人から見せてもらいました。自分は日頃あまり写真集を買わないので、ハロプロも含めて最近の写真集のクオリティをじっくり見られる良い機会です。何しろ、昨年買った写真集は「NACKY」だけという私です(苦笑)。
 そのKさん写真集を開きました。水着も映えるKさん。さすが人気メンバーだけあって、笑顔もバッチリで可愛い一冊でした。
 しかし、肌は明らかにフォトレタッチという処理がされ、不自然なほどツヤツヤ。空や海の色も、まるで絵の具を塗ったような色でした。綺麗に見えればそれで良しという事なのでしょう。

 五年くらい前はまだフィルムカメラもアイドル撮影に使われていたようで、アロハロ高橋愛(2003年12月発売)のメイキングDVDに、カメラマンが持つ中判フィルム一眼レフが映っていて気になった事がありました。
 フィルムの方が綺麗で自然な色が出るとか、そういう話は置いておき、私が言いたいのは「デジタルで後処理出来るから」という安易な気持ちでモノを作らないでほしいという事。
 写真集に限らず、CD、或いはコンサートまで、すべてのモノ。
 修正に頼った仕事をする事で、演者も作者も緊張感を失ってくるのが怖い。
 これは別にKさんが悪いとか、その大人気アイドルグループが悪いという事を言いたい訳ではなく、ハロプロもデジタルの恩恵を受けている事を踏まえて書いています。
 写真撮影、レコーディング、コンサートのマイクに対する声量、そういうものを処理で誤魔化す事に慣れないでほしいと、ハロプロに注意を促すメッセージです。

 さて、それでは「BEST SHOT」はどうだったのかというと、これがちょっとなんか目の付けどころが若々しくない(苦笑)。そういうコンセプトなんでしょうけど、なんか古くさい感じがしてしまいます。それが良いのが?なんとも難しいところです。
 つまり、処理がどうのとか、そういう事は二の次で、コンセプトと仕上がりが好みが分かれる内容だなと思いました。自分は、こういう写真はキライではないですが。
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