ハロプロもアイドルという看板を掲げて活動をしている以上、どういうビジュアルで魅せていくかというのは重要なテーマでありまして、メイクさんも衣装さんも巻き込んで作り上げられるアイドルの外見というものは「誰に向かって発信」しているのかが大事なのだと思います。それが微妙にヲタサイドの要求とずれ始めたのがBerryz工房のここ数年なのでしょう。これは仕方がない。だってハロヲタは森高さんの「私がオバサンになっても」の歌詞に出てくる男性そのものな人が少なくないのですから(苦笑)。
今回の新曲の映像、最近は歌も見た目も安定度抜群な雅ちゃんの活躍は言うまでもなく、梨沙子が不思議な存在感を見せている。なんで、そんなに梨沙子はドーンと安定感を感じさせてくれるオーラを発しているのだろう?なんで、そんなに切ない表情を魅せてくれるのだろう?
ベリに関して言うならば、曲に合わせてメインボーカルは変わっていく制度を希望しています。個性がバラバラで、その持ち味を生かすための曲を作っていったら、それこそベリのアルバムは多彩な曲が並ぶ一枚になる。だから、その個性を生かすスタイルが希望であります。メインボーカルは二人くらいにして歌を回していくと聴きやすくてヨイと規定してみる。カワイイ曲では桃子と千奈美、或いはキャプテンが絡みあうのもよし、カッコイイ曲で熊井ちゃんやまーさが目立つもよし、面白い曲では千奈美や桃子が活躍するもよし。そして、オトナジャンな曲ではやはり雅&梨沙子なのだなと。
「サヨナラ ウソつきの私」は完全に雅&梨沙子の曲になっていて、二人もその要求に応えている。これは二人にとっての今のベストだろうとも思う。そして、つんくPの得意な湿った歌謡曲テイストな曲でもある。つんくPはこういうのと「夢見る少女」なナンバーは得意分野で、それを歌い続けてきたのもBerryz工房なのだ。つんくPとベリちゃんのシンクロ率の高さは昔も今もかなり高い。ハロプロで一番だと思う。書きやすいのだろうなと感じる。
つんくPも「あなたなしでは生きていけない」を書いた頃より年をとった。ベリだって年を重ねた(まだ彼女達は若いから「年をとった」という表現は使わない)。9年前のヲタたちにこの映像を見せたらどんな顔をするだろうか?雅ちゃんは正常進化として受け止めてもらえるとして、梨沙子の感想を聞いてみたい。そこでポジティブな感想を述べた者はきっと9年後もベリヲタをやっている筈だ。この梨沙子の魅力の難解さこそ、Berryz工房の奥深さであり、アイドルというジャンルの奥深さなのだから。
そんな事を言いながらも、梨沙子イイナ!と画面に向かって呟いている自分は、その梨沙子の今を理屈で解説できないもどかしさを感じている。この感覚がイコールで、℃との勢い度の違いになっているのだろう。℃の魅力はわかりやすいもの。
でも、少し難解な方が面白いのだとも思うし、それこそそんなわかりにくさ、というか「安易な迎合」を選ばないところは、つんくPの身上でもあるように思えて、「Berryz工房こそが今もっともハロプロらしさ溢れるグループである」なんて言いたくなってしまうのです。この映像を見てピンと来ない人はハロヲタ度がまだ足りないか、森高さんの歌に出てくるような人なのでしょう。なんて言ってみたり。
Berryz工房 『サヨナラ ウソつきの私』(Berryz Kobo[Good bye to the lying me]) (MV)
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