tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

ひとつの道具で次々と・・・

2013-08-13 18:41:01 | 道具は語る
8月13日(火)
猛暑と言われ何日続いているのでしょう。
ご近所と顔を合わせての挨拶は「暑いですね」が決まり文句になっております。

今日も午前中に用事を済ませて、道具の整理をいたしました。
今年の夏に一度も使わなかったお棗が出てまいりましたので、箱の中の空気の入れ替えを兼ねて、出しましたので写真に撮っておきました。



花火蒔絵中棗

席中で出合ったとしたら、真夏の風物詩の花火ですから、いろいろの場所での花火を想像いたします。
まず、有名なところでは、「隅田川の花火大会」などは道具組みとしては組みやすいですから、最初に思い浮かぶと思います。

床の間に屋形船の香合でも飾ってあれば、ほぼ間違いないところでしょう。

そして、茶杓は何を使うでしょう。
「宵涼」「夕涼」「涼風」などが合いそうです。

たまたま見たお棗ひとつで、日本全国の有名な花火大会をおもいだし、軸は、茶杓はと次々と思いをめぐらして行く楽しさは、お茶ならではのものだと思っております。

ひとつの道具から、次々と連想をして行くことの楽しさは、まさに連想ゲームのようなものです。
こうした花火は、それぞれの地区であるでしょうから、その地にあった物語を道具に托して、道具組みをすると、お茶が一層面白く、そして楽しくなってゆくと思います。

7月に出して使うことがなかったこの棗は、来年まで出番はなさそうですが、私は思いもかけず暫く楽しむ事が出来ました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする