tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

病床の俳句は・・・

2013-08-27 18:32:15 | 徒然日記
8月27日(火)

秋空のような天気が続いております。
空気が澄んでいるので雲が綺麗ですので、昨日に続いて雲を撮って見ました。



すっかり秋の空です

昨日のブログやFBには雲の写真が多く掲載されておりました。
皆さん空を見ていることに嬉しさを感じました。

今の世の中、時間に追われて空を見上げる事など考えもしない人がたくさんいると思いますが、昨日のように、空が綺麗・・とか、雲が綺麗などのコメントと共に載っている写真に妙に感動いたしました。

今日は大病を患いながら、無事に退院してきた友人を訪ねしばし話をしてまいりました。
以前と少しも変らずに淡々と病の話、開腹した時の話、そして一部を切除した事など話してくれました。本人にしたら昨年から2度目の大手術でしたが、全く変らない様子にホットしております。

そして、「俳句を3句ちょうだい」といったら、びっしりと書き込まれた俳句ノートの中から次の3句を選んで書いて渡してくれました。

仏壇に 入院告げて サングラス

こんな句を残して入院したそうです。

サングラスは季語でもありますが、これから向う不安顔を家族にも見せたくないし、弱った体力に降り注ぐ夏の太陽を避けるサングラス・・
どんな気持ちであったか・・・・。

病窓に 火蛾の見舞いや 三分粥

無事に病室に帰った安心感、そして、食事の出来ることの喜びを火蛾にさえ伝えたかったのでしょう。

炎帝に 頬骨晒し 退院す

大手術あと、退院までに体力は回復していないけれど、やせ細った頬骨をサングラスもしないでお日様に晒して帰って来た安堵感が「晒し」に込められているようです。



旬の梨

話をしながらいただいておりました梨を、お土産に持たせてくれました。

何日か後に、盃を交わせる日を楽しみに帰ってまいりました。
コメント
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