今週のお稽古には、
大変嬉しいことに「1日体験」のお客様をお迎えしました。
男性なので、お菓子とお茶を召し上がる時以外は、
足を崩して楽にしていただきましたが、
それでも慣れない畳の上は苦痛でなかったかと心配します。
私たち成穂会が「1日体験」「短期コース」などを設けているのは、
まずは気楽に「茶の湯」の世界を覗いていただきたいからです。
今回のご体験者のTさんにも、
お茶の世界が好きになっていただけたら嬉しいです。
10月に入って、今週は「中置き」のお稽古をしました。
お茶の世界では、11月から4月までは「炉」で、
少しでも暖かいようにと、火をお客様に近づけています。
一方、5月〜10月までは、火を少しでもお客様から遠ざける「風炉」です。
そして、涼を感じる「水(水指)」をお客様側に置きます。
10月は、「風炉」の最後の月ですが、そろそろ冷んやりする日もある季節。
風炉(火)を少し、お客様側に寄せて、畳の中央に置きます。
その配置で行われるお点前が「中置き」です。
水指は、風炉とのスペースの小さなところへ置くので、
スリムな細水指を使います。
この10月だけ行われる「中置き」のお点前が
お客様への細やかな心遣いが感じられて、個人的に好きです。
今週の主菓子は、菊屋御製の「光琳菊」(左)と「砧」。
お干菓子は写真を撮り忘れたので、ホームページから拝借し、
本松葉屋御製の「月あかり」です。
練りこまれた柚子の香りが口の中で広がって、
何ともいえない幸福感に包まれました。
さて、成穂会の「1日体験」では、
菓子器からのお菓子の取り方、お茶のいただき方を体験していただきます。
お菓子代としての実費500円で、いつでもお受けしています。
(お菓子の準備があるので、前日までにおっしゃっていただければ)
お茶に興味のある方は、ぜひ、遊びにいらしてください。
次回のお稽古は、
10月17日(木)クレオ中央大阪です。
(S・K)
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