さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

星の瞳の花うまく撮ろうと思って

2018-03-26 | 日記
残雪の残る散歩道あちことうろうろ歩きまわったんですけどすべて失敗でした


 
ひとつひとつの花は輝いてきれいなんですけど、満天の星のようになってくれと願いを込めてシャッターを切るとこんなつまらない写真になってしまうんです。


 
アップしてみました。これも失敗です





オオイヌノフグリの花を星の瞳などと言い換えて撮るからだめなんです。などと自分の感性や技術の未熟を棚にあげて言い訳している私なんです。困ってしまいました。

老いの心に嬉しい花が咲きました

2018-03-25 | 日記
小さな笑顔の親切が侘しい老いの心を甦らせてくれたのです。

世界の中のたった独りの私、なんかそんな侘い気持ちで買い物を終わって店を出てとぼとぼと歩いている私にうしろから「お客さ~ん」という若い女の人の声が聞こえてきたのです。

振り返ってみるとカウンターの若い女の人が笑顔で私のかばんを持って追いかけてくるんです。はたと気づきました。だいぶボケの進んだ私は買い物をリュックに詰め終わってこと終われりと思ってかばんを置き去りにしてさっさと店を出たのです。

かばんの中には3万円ちょっとのお金が入っていました。現役のお若い方には3万円などどうってことのないお金でしょうけど年金暮らしの貧しい私にとっては大金です。もしそのままかばんが紛失していたら何日も何日も落ち込んで悲しんでいたと思います。

かばんを持って追いかけてくるカウンターんの女の方が輝いて見えました。「助かった!」心のそこから嬉しくなりました。若い女の人から声などかけられたことなどない老体の私です。嬉しくて嬉しくて女の人の姿が輝いて見えました。

「ありがとうございました」心の底から感謝して精一杯にお礼を言いました。カウンターの女の人はちょっと笑顔を返してなにごともなかったように帰っていきました。でも私の老いの心にはほのぼのと嬉しい花が咲いていました。とっても嬉しい私でした。3万円はしっかりと私に帰りました。ありがとうございました。

心惹かれて早春の花撮りました

2018-03-24 | 日記
早春の野に誘われて久方ぶりの散歩を楽しみました
春一番んに咲くオオイヌノフグリの青がきれいでした



この花はヨーロッパからの渡来種であることや、ちょっとおかしな名前がついていることなどからでしょうかあまり人に好かれていないような気がします。

名前をかえて星の瞳なんてきれいな名で呼んでいる方もあると聞いています。でも私はやっぱり呼びなれたオオイヌノフグリとよんで春一番に咲くこの花美しいと思い愛でています。

フキノトウの花がきれいに咲いていました。


  
フキノトウは雪の消え間の固い蕾のうちは皆さん一生懸命探しますけどこんなきれいな花になって咲くと人はあまり振り向かなくなります。でも私はきれいだと思います。ふき味噌にしても美味しいですよ。

急な崖下にいっぱい咲いていました。一歩一歩気をつけておりたんですけど、一ヶ月もあるっていません。足の筋肉が弱っていてよろめきました。あすから少しずつリハビリして筋肉を鍛えなければと思いました。

診察室の壁にかかった色紙の俳句嬉しくて

2018-03-23 | 日記
階段から滑落打撲して治療を続けて約一ヶ月になります。足の治療は割りと早くよくなっていたんですけど、たいした痛みも無かった左腕に痛みと腫れが出来なかなかとれず苦しんでいたところ左腕の眼に見えないところが深く化膿していることが分かり軽い切開手術と抗生物質の服薬で10日ほど、ようやくはれも引いて痛みも軽くなりました。先生は完治するまでもう少しがんばりましょうといってくださいました。

今日も優しい先生の治療と看護師の方の丁寧な包帯を終えて診察室を出ると出口の壁にこんな美しい文字で書かれた俳句の色紙が額に納められてかけられていました。



心打つ色紙の俳句に感動し、看護師さんに「この俳句先生のおつくりになった俳句ですか」とたずねました。すると先生がそれを聞いて診察室からでてこられて「これは93歳の女の患者さんの書なんです」とおっしゃいました。なるほど色紙の左下に小さな字で花蓑の句とあって朱印が押されています。93歳の女の方が俳人鈴木花蓑さんの句を色紙に書かれたものだったんですね。

私が、この美しい文字で書かれた俳句に心打たれてしばらく眺めていると、先生は83歳の女の方はこんな俳句を詠んでいるんですと3枚の短冊の入った額を見せてくださいました。


    
わたしより2年も先輩の女の方がこんなすばらしい俳句を詠んでいらっしゃる、私は嬉しくなってしまいました。なんとなく額に入っている鈴木花蓑さんの俳句に感じが似ているなとも思いました。

正直教養もなく、感性もにぶい私で俳句にはまったく興味もなかった私がこの書と俳句に感動出来ましたた。今日は私にとってすばらしくいい日でした。嬉しい日でした。

そして帰りのcoopのお店で数年ぶりに昔のお師匠さん(私はわが町の南方熊楠と尊敬しているお方です)の元気なお姿にお会いし言葉を交わすことが出来ました。ほんと嬉しくなりました。そして私がお師匠さんとお話してる間にもうひとつ私の老いの心を潤す嬉しいこともありました。今日は三つも嬉しいことがありました。左腕の痛みと腫れが薄れたことを含めると四つの喜びなんですよ。ほんとほんと今日は嬉しくいい日でした。

60年前 子供の遊びいろいろ(7)

2018-03-22 | 日記
ブランコは夢があります昔もいまも

86年前私は5歳
祖父は5歳の私にブランコを作ってくれました。
裏庭のスモモの木の枝に太目の藁縄を二本かけて板に結びつけてブランコを作ってくれたのです。

祖父はブランコに乗った私を後ろから押してブランコを揺らしてくれました。やがて私は大きく自分でこげるようになりました、揺れが小さいうちは広い田んぼの広がりしか見えていまませんでしたけど、揺れが大きくなるとその先の静かな沼が見えるようになり、最後は空の青が真上に広がって見えました。

風切って大きくゆれるブランコは楽しい遊びでした。嬉しそうに私を見ていた祖父の笑顔や得意満面にブランコをこいだ遠い日の楽しかったことなどがまるで昨日ことのように思い浮かびます。


60年前私31歳
ブランコをこぐ嬉しそうな息子を撮りました。


ブランコは組んだ柱の上に丸太を載せ、丸太に細い鎖をつないでブランコが出来ていました。



6年前私85歳
公民館前の公園で、お隣の姉と弟が楽しそうにブランコ遊びをしているのを撮りました。ブランコは鉄のメッキパイプを組まれ、やや太いクサリをきれいな赤い踏み板につないで出来ています。


楽しげに大きな声で楽しむ姉と弟をお母さんが嬉しいそうに見ています。


ブランコは年とともに立派のものに変わっていますけど、ブランコ遊びをする子供たちの夢や喜びははずっと変わらず続いているんですね。