さやかと花りん。その霊が浮遊する夜が続きました。私はそのしなやかな舞を楽しみにしていました。これが電信柱の醍醐味だと喜んでいたのでした。
ところが、ある夜、その霊に突如雷の閃光が襲い掛かったのです。瞬時の出来事でした。
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(手塚治虫「火の鳥」より)
ところが辺りが昼のように明るくなって、次の瞬間、輝く大鳥が現れました。雷の閃光はその翼に反射して、空の彼方に飛び散りました。大鳥の両翼に抱かれ、娘の霊は無事にまた森に帰っていきました。
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「おい、おい、電信柱さん」
私を呼ぶ声の方を見ると、なんと六地蔵が並んでいました。
「あの地蔵さん ?」
「そうだよ」
「えっ、な、なんという・・・ !!」
「ははっ、驚いたね。あの大鳥は摩訶不思議な力を持っている。雷のエネルギーを私にくれたよ。お陰で念願の六地像に生まれ変わることが出来た」
「私にとって眩しすぎます」
「いや、いや、じきに慣れる。・・・ははっ、これで、六道に通じる力を持つことが叶った」
東日本大震災被災地の若者支援←クリック募金にご協力ください。
ところが、ある夜、その霊に突如雷の閃光が襲い掛かったのです。瞬時の出来事でした。
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(手塚治虫「火の鳥」より)
ところが辺りが昼のように明るくなって、次の瞬間、輝く大鳥が現れました。雷の閃光はその翼に反射して、空の彼方に飛び散りました。大鳥の両翼に抱かれ、娘の霊は無事にまた森に帰っていきました。
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「おい、おい、電信柱さん」
私を呼ぶ声の方を見ると、なんと六地蔵が並んでいました。
「あの地蔵さん ?」
「そうだよ」
「えっ、な、なんという・・・ !!」
「ははっ、驚いたね。あの大鳥は摩訶不思議な力を持っている。雷のエネルギーを私にくれたよ。お陰で念願の六地像に生まれ変わることが出来た」
「私にとって眩しすぎます」
「いや、いや、じきに慣れる。・・・ははっ、これで、六道に通じる力を持つことが叶った」
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