【小説】アポロンの嘲笑

福島第一原発事故を背景にしたストーリーでした。
前に読んだ「原発ホワイトアウト」でも登場した「某国のテロ」がここでも顔を出してます。

この本を読んで残ったのは、この小説の本来の主題であるサスペンスよりも、原発を再稼働しようとする政治家や電力会社の「欲」でした。
この本も「原発」を持つことに対する懸念を書き連ねてあります。


現実では、電力会社から巨額の裏献金を引き出すべく自民党政権は性懲りもなく「原発再稼働」を推進し、それに呼応して電力会社も粛々（笑）と再稼働手続きを進める。
あの大災害から何も学ばず、目を背け、自分が見たい物だけを見て、自分の懐が潤う事しか考えてない。

某国のテロなどなくても、早晩、この国は亡びるのかもしれませんね。