あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: 秋の3連休、白石島シーカヤック(その3)

2008年11月05日 | 旅するシーカヤック
グルメ北木島で、秋の柔らかい日差しに照らされながら瀬戸内の景色を眺め、地元の食材を使ったお昼ご飯を堪能し、まったりとした時間を過ごした後は、北木島の集落を散策する。
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GOさんの案内で、木造3階建て旅館へ。

大崎上島にも、木造3階建て旅館が残っているが、この『天野屋』さんは現役の旅館である。
美しい状態で維持されており、私たちが訪れた時にも3階の窓が大きく開け放たれて換気中、しっかりとメンテナンスされた木の肌を見せる外壁が、なんとも言えず美しい。
うん、こんな旅館に何日か滞在して、酒を飲みつつ本を開き、瀬戸内の景色を眺めながらのんびり過ごしてみたいものである。

その後は、お宮巡り。
 
お賽銭を入れて手を合わせ、航海の安全を祈願する。

後付けと思われる、レンガ造りの壁のある不思議なお宮。 地元の方が居られたら、この由来をぜひ伺ってみたいものだ。

町を歩いてみて感じたことは、いつも訪れる漁師町とは少し雰囲気が違うということ。 具体的に、ここがこう違うと説明するのは難しいのだが、神社の造りや、路地の雰囲気が、なんとなく違うように感じられる。
雑然としたカオス感。 統制の取れていない自己主張感。 道があるのかないのか分からないような通りの狭さ。 町にそぐわないような神社の立派さ。 などなど、私が知っている漁師町の特徴があまり強く感じられず、なんだかスッキリあっさりまとまった感じを受けるのである。
やはりこの島は、『石』で栄えた町なんだろうなあ。
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白石島に戻り、お風呂で潮抜きをして着替えると、楽しみにしていた夕食である。 ここ民宿原田は、おいしい料理でも知られているのだ。
まずは生ビールで乾杯。 そう、今日は発泡酒ではなく、ビールなのである。 いやはやなんとも、うれしいじゃないか!

刺身は、鯛に平目にイカにサザエ。 うーん、なんて豪勢なんだ。
イカはネットリと甘く、ヒラメの縁側はシコシコと良い歯応え。 サザエはコリコリ。 鯛は、皮なしと皮付き。
私は皮付きが好物なので、パクパクとおいしい皮付き鯛刺しをいただく。
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食卓には、これまた大好物の『ワタリガニ』
 
ビールをゴクリ、刺身をパクリ、そしてワタリガニをホジホジして、殻にはチューチューと吸い付く。
ワタリガニの玉子。 口にいれるとネットリ、ほっこり。
いやはや、もう何も言う事はない。

シーカヤック仲間とおいしい料理を堪能し、酒を酌み交わしながら四方山話で盛り上がる宴会。 いやはやなんとも最高である。
さあ、明日はどんな海旅が待っているのだろうか?

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