2009年8月12日(水) 今日は、この夏2回目となる『
シーカヤッククラブ活動』サポートの日。 朝から曇り空だったのだが、昼前には小雨が振ったり上がったり。 微妙な天気でどうなることかも思ったが、午後1時頃にはなんとか雨も上がり、クラブ活動を開始した。
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今日は子供達も学校行事や用事などで忙しいらしいが、そんな中でも、前回も参加してくれた小学校低学年の女の子と、昨年一緒に漕いだのだが前回は野球で参加できなかった中学生の男の子など、子供3人と先生3人が参加していただいた。
中学生の男の子は、私のクルマが到着するのを玄関で待ってくれていたし、小学校の女の子は、ニコニコと笑いながら私を出迎えてくれた。 いやあ、やっぱり来て良かったなあ! 子供達が今日のカヤック教室を楽しみにして待っていてくれていた事が、私にとっては何よりもうれしい。
『天気がコロコロと変わってどうなることかと思いました。 雨も上がったし、じゃあ準備しますか!』 先生や子供達みんなで手分けしてカヤックと道具を運ぶ。
準備が整うと、みんなで挨拶してシーカヤック教室をスタート。 今日はせっかく少人数なので、いろいろと体験してもらう事にしよう。

最初は、一人でカヤックに乗り込む練習から開始。 『こうやって、パドルを支えにして乗り込むんよ。 体を低くして、こっちに体重を掛けたまま支えて。 じゃあ、やってみようか』 一艇一艇カヤックを浮かべ、乗り込み方のコツを話しながら乗り込んでもらう。 『そうそう。 そんな感じ』 『片足づつ入れて、そう、体をできるだけ低くして』

フェザーとアンフェザーの違いと使い分けを説明し、フォワードストロークの復習をした後は、しばし自由に漕いで楽しむ。
『手元を見ずに、行きたい方向を見て漕いでみよう』 『そうそう、低く構えて、反対の手は押すようにね』 『いいじゃん、ウマくなったねえ』
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『ようし、もう少しあっちまで行ってみよう! もう少し集まって漕ごうか』 『ほら、ここを出たらあの島がみえるじゃろ。 あそこまで10分もあったら着けるんよ。 いつか、みんなであそこまで漕ごうや!』

『暑い! 泳ぎたい!』との声に応え、子供達にはカヤックから飛び込んで泳いでもらう。 『あー、気持ちいい』
『せっかくじゃから、レスキューの練習もしようか』 安定性の良いタンデム艇では、そのまま乗り込む練習を、シングル艇は抱え込み方式でのレスキューの練習をデモンストレーション。
『カヤックから脱出したらパドルを離さないで。 そしてカヤックを起こす。 助ける人は、しっかりカヤックを持って。 乗り込む人は、できるだけ体勢を低くして。 そうそう。 そんな感じ』
『乗り込んだら、これを使って水を出す』と、ビルジポンプを使っての排水も体験。
レスキューの手順や必要な装備についての話をしながら、先生方にも、レスキューの練習やトーイングの体験をしてもらう。
『どうです。 水が入っていたら不安定でしょう?』 『PFDも、サイズが合ってないと駄目です。 そして、ベルトはしっかり締めて。 小さい子供達用のPFDは、ベルトを股の下を通して』
『こういう装備がないと、もし子供達が沈した時にレスキューできないんですよ。 先生方は、最低でもこんなロープや装備を持ってないと』 『こういうレスキューも、一度体験していたら、いざというときに少しはゆとりができますからね』
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みんなと一緒にパドリングを楽しみ、様々なレスキューを実体験し、装備についての知識を共有化する。 湾内で漕ぐことと、外海に出る事の違いを、ほんの少しだが体験していただく。 わいわいガヤガヤと楽しい2時間は、アッという間に過ぎていった。
お疲れさまでした。 今日は子供達が少なかったから、先生方にもいろいろな体験をしてもらえて、良いクラブ活動になったと思います。
まだまだ夏はこれから。 一緒に楽しみながら、安全なカヤッククラブ活動が先生方だけで運営できるよう、徐々にステップアップしていきましょう!