2009年8月13日(木) 今日は大崎上島で住吉祭りが行われる。 祭りでは、櫂伝馬競漕も行われるということなので、見学に行くこととした。
ロードスターの幌を降ろし、海沿いの道を快適なドライブ。
***
竹原港にロードスターを停め、フェリーで大崎上島へ。
白水港に着くと、そのすぐ傍には飾り立てた海賊船が! 白水と書いた旗が見えているので、これは櫂伝馬競漕に関係のある船に間違いない。 大崎上島は、櫂伝馬競漕でかなり盛り上がっているようだ。
海賊船の前にたむろしている人々の中に、先日櫂伝馬の練習で訪れた木江でお世話になった方々の一人を発見。 『こんにちは。 先日はいろいろお世話になりました』と挨拶。 立ち話で伺ってみると、競漕に参加する各地区では、この日のために小型のフェリーや客船などをチャーターし、予備の漕ぎ手や飲み物などを積んで海上で待機しておくのだそうだ。
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その後、『旅する櫂伝馬プロジェクト』の最初の打ち合わせと櫂伝馬体験で訪れた古江に行くと、いつもお世話になっているFさんが居られた。 挨拶を交わし、先日の木江での競漕の結果や、一緒に櫂伝馬プロジェクトに関わっており、木江に長期滞在して連取に参加し、櫂伝馬競漕では漕ぎ手にもなったAさんの話などを伺った。 『今日は頑張って下さい!』
開会の式典が行われ、神輿を船に運び、スタートの準備。
***
13時40分。 スタート!
私は、教えていただいたゴール付近の桟橋に陣取り、カメラを構えた。 少し風はあるが、薄曇りから時折晴れ間がのぞく、快適な天気である。
だんだんと近付いて来る。 追い風に乗って、なかなか良いペースだ。
桟橋を越えると、生野島との間にある旗の立ったブイを回って戻って来る。 ここでのターンも見所の一つ。
***
桟橋前では、ゴール前のデッドヒート! 抜きつ抜かれつの全力競漕である。
ゴールした櫂伝馬を、観客みんなで拍手でねぎらう。 スタートからゴールまで、全力漕ぎでなんと15分の長丁場。
これはキツいなあ。 若くないと漕げないと言うのが納得できる。
***
競漕が終わり、桟橋から上がろうとした時、これまた先日の木江でお世話になった方を見かけた。 『こんにちは。 先日はお世話になりました。 ごちそうにもなって、ほんとありがとうございました!』 『お、今日は見に来たん?』 『ほうなんですよ』
『今日は島に泊まるん?』 『いいえ、今日は帰るんです。 ところで今日のは出られんかったんですか?』 『おお、今日のは長いけん。 きついわ』 『ほうですよねえ。 時計を見よったら、15分くらい掛かりよったですね』
***
『じゃあ、失礼します。 また遊びに来ますけん』
今日は、これまで二度の島訪問で顔見知りになった、何人もの方にお会いすることができた。 櫂伝馬が結ぶ縁。 本当にうれしいことである。
大崎上島の櫂伝馬競漕、必見です! でもやっぱり本音は、見るよりも漕ぎたいなあ!!!
*** 備考 ***
↑ この角度から見ると、大崎上島の櫂伝馬は競漕用にスピードを重視した幅の狭い船である事が分かる。 櫂はワイドブレード。
↑ こちらは祝島の櫂伝馬。 こちらは神事が主な用途であり、今では競漕には使われていない。 大崎上島の櫂伝馬に比べて幅が広く、船の高さも高い。 櫂はナローブレード。 大崎上島の中でも地区によって舟底の形は違うそうだから、櫂伝馬の地域と舟形の分析も、なかなか興味深いものである。
また、昨年の横断隊で祝島を訪ね、島の方々と酒を酌み交わしながらお話を伺ったとき、かつて祝島の櫂伝馬が老朽化し、新しい舟を造るまでの間、大崎上島の木江まで櫂伝馬を借りにいったことがあるとのお話を伺って驚いたことがある。
瀬戸内における櫂伝馬の歴史を紐解いてみるのも、これまた面白い話が発掘できそうな予感。
ロードスターの幌を降ろし、海沿いの道を快適なドライブ。
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竹原港にロードスターを停め、フェリーで大崎上島へ。
白水港に着くと、そのすぐ傍には飾り立てた海賊船が! 白水と書いた旗が見えているので、これは櫂伝馬競漕に関係のある船に間違いない。 大崎上島は、櫂伝馬競漕でかなり盛り上がっているようだ。
海賊船の前にたむろしている人々の中に、先日櫂伝馬の練習で訪れた木江でお世話になった方々の一人を発見。 『こんにちは。 先日はいろいろお世話になりました』と挨拶。 立ち話で伺ってみると、競漕に参加する各地区では、この日のために小型のフェリーや客船などをチャーターし、予備の漕ぎ手や飲み物などを積んで海上で待機しておくのだそうだ。
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その後、『旅する櫂伝馬プロジェクト』の最初の打ち合わせと櫂伝馬体験で訪れた古江に行くと、いつもお世話になっているFさんが居られた。 挨拶を交わし、先日の木江での競漕の結果や、一緒に櫂伝馬プロジェクトに関わっており、木江に長期滞在して連取に参加し、櫂伝馬競漕では漕ぎ手にもなったAさんの話などを伺った。 『今日は頑張って下さい!』
開会の式典が行われ、神輿を船に運び、スタートの準備。
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13時40分。 スタート!
私は、教えていただいたゴール付近の桟橋に陣取り、カメラを構えた。 少し風はあるが、薄曇りから時折晴れ間がのぞく、快適な天気である。
だんだんと近付いて来る。 追い風に乗って、なかなか良いペースだ。
桟橋を越えると、生野島との間にある旗の立ったブイを回って戻って来る。 ここでのターンも見所の一つ。
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桟橋前では、ゴール前のデッドヒート! 抜きつ抜かれつの全力競漕である。
ゴールした櫂伝馬を、観客みんなで拍手でねぎらう。 スタートからゴールまで、全力漕ぎでなんと15分の長丁場。
これはキツいなあ。 若くないと漕げないと言うのが納得できる。
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競漕が終わり、桟橋から上がろうとした時、これまた先日の木江でお世話になった方を見かけた。 『こんにちは。 先日はお世話になりました。 ごちそうにもなって、ほんとありがとうございました!』 『お、今日は見に来たん?』 『ほうなんですよ』
『今日は島に泊まるん?』 『いいえ、今日は帰るんです。 ところで今日のは出られんかったんですか?』 『おお、今日のは長いけん。 きついわ』 『ほうですよねえ。 時計を見よったら、15分くらい掛かりよったですね』
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『じゃあ、失礼します。 また遊びに来ますけん』
今日は、これまで二度の島訪問で顔見知りになった、何人もの方にお会いすることができた。 櫂伝馬が結ぶ縁。 本当にうれしいことである。
大崎上島の櫂伝馬競漕、必見です! でもやっぱり本音は、見るよりも漕ぎたいなあ!!!
*** 備考 ***
↑ この角度から見ると、大崎上島の櫂伝馬は競漕用にスピードを重視した幅の狭い船である事が分かる。 櫂はワイドブレード。
↑ こちらは祝島の櫂伝馬。 こちらは神事が主な用途であり、今では競漕には使われていない。 大崎上島の櫂伝馬に比べて幅が広く、船の高さも高い。 櫂はナローブレード。 大崎上島の中でも地区によって舟底の形は違うそうだから、櫂伝馬の地域と舟形の分析も、なかなか興味深いものである。
また、昨年の横断隊で祝島を訪ね、島の方々と酒を酌み交わしながらお話を伺ったとき、かつて祝島の櫂伝馬が老朽化し、新しい舟を造るまでの間、大崎上島の木江まで櫂伝馬を借りにいったことがあるとのお話を伺って驚いたことがある。
瀬戸内における櫂伝馬の歴史を紐解いてみるのも、これまた面白い話が発掘できそうな予感。