2015年5月2日(土) 今日からようやく妻も連休に突入。 天気も良いし、計画通り島へ半島へ出掛ける事にした。
いつものように早朝に家を出発し、快適なドライブを楽しんで今日のスタート地点に到着。

空は晴れ、風もなく、これ以上ないという絶好のカヤックツーリング日和。

今回は妻と二人という事で、久し振りにタンデムカヤックを引っ張りだしてきた。
天気も良いし、これは楽しみだ!
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安全装備とお弁当、飲み物を積み込み、出発。

まずは、お気に入りの洞窟へご案内。

カヤックなら通り抜ける事ができる狭い洞窟。

日本海・島根半島らしい景色である。

『ここは、出発地点からすぐの所にこんな良い洞窟があるから、俺のお気に入りのエリアなんだよ』
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洞窟を出ると、『いつもは右手方向に漕いでいくんだけど、今日は反対側を探検してみようか』
漕ぎ進む途中の小島に立ち寄り、『FRPの舟なら嫌だけど、このプラスチック艇なら上陸できるから、ちょっと散策してみるか』

岩と岩との間の狭い浅瀬にカヤックを進め、波にさらわれない高さまで引っ張り上げる。
こういう時に、プラスチックのカヤックは便利である。
『せっかくだから、この島の頂上まで登ってみようか』
足を滑らせないように注意しながら、ゆっくりと島の頂きへと向かう。
無事に到着。 『おー、これは登ってきて良かったねえ。 最高の眺めじゃないか!』

快晴の島根半島&日本海の美しい景色が、360°のパノラマで眺望できる絶景スポットであった。

『ここに来ただけでも、今日のツーリングの価値があるね』
『お転婆の奥さんで良かったねえ。 普通の奥さんなら、登ろうって言っても着いて来んよ』
『ほんまやなあ。 一緒に登らんどころか、カヤックも一緒に漕いでもらえんやろうな』

先日会社で、『この前125ccのバイクで妻と一緒にしまなみ海道の生口島へ行って、タンデム自転車漕いで来たんですよ』と同僚に話すと、『へえ、そんな遊びに一緒に行ってくれるんですね。 どんな奥さんなのか、一度顔を見てみたいもんです』と言われ、
俺は、『そんなに珍しいですかねえ。 言っときますけど、さすがに妻は坊主頭じゃないですからね』、と笑いながら返した事を思い出した。
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『いやあ、この島は本当に良かったなあ。 今日のツーリングは最高や。 じゃあ、もう少し漕いでお昼ご飯を食べる場所を探そうか』

海岸線のすぐ近くを漕ぎ、海沿いの景色を楽しみながら、のんびりまったりツーリング。
そうこうしているうちに、綺麗な海水浴場に到着。

『ようし、ここでお昼ご飯にしようか』

雲一つない青い空。 神社の森の清々しい新緑。 白い砂浜。 蒼い日本海。

まるで神様からのプレゼントのような、これ以上ない素晴らしいシチュエーションでのカヤックランチ。

『今日は一緒に漕ぎに来れて、本当に良かったねえ』
食事を終えると、近くの神社にお参りし、今回の海旅の安全を祈願。
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漕ぎ出した浜まで戻る。
途中、きれいな日本海には不似合いだが、最近は毎年春になると発生する赤潮や、

まるで海水浴を楽しんでいる中年オヤジの頭、

などに遭遇するも、無事に漕ぎ戻る事ができた。
今日は、約2時間のツーリング。
初めて上陸した小島散策で、知らなかった絶景スポットを発見するなど、想い出に残る最高のツーリングとなった。
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カヤックをカートップし、

温泉で潮抜きした後は買い出しへ。

松江に来たらいつも立ち寄る、お気に入りのパン屋さん。
食料、つまみ、ビールなどを揃えると、浜へと戻る。
今日は、いつもお世話になる浜が、連休のためか多くの人がキャンプをする様子だったので、静かな場所が好きな俺は、次の候補地へと移動。
『ここも、なかなか良いんだよ』

妻と手分けして荷物を運び、テントを立て、キッチンをセット。

ビールを飲み始めていたら、一艇のシーカヤックが戻ってきた。
『??? うーん、どこかで見たような・・・』
しばらくすると、駐車場の方から先ほどのカヤッカーが歩いて来る。
妻と顔を見合わせ、『やっぱり、Mさんだ!』
『やあ、こんにちは。 まさかこんな所で出会うとはビックリだねえ。 あそこのクルマを停めた時に、カヤック仕様で四国のナンバーのクルマがあったから、もしかしてって思っていたんだ』
そこから、久し振りに会ったカヤック仲間のMさんとの四方山話。
四国のシーカヤック状況や、共通の知り合いであるカヤック仲間の最近の様子などなど。
妻も、祝島の神舞の時にMさんと一緒に行動させていただいており、また櫂伝馬の時にも呉まで来て炊き出しを手伝っていただいたこともあるなど、旧知の仲であり、三人でしばし楽しい一時。
しかしなにより驚きなのは、Mさんと偶然出会うのは2度目ということである。
最初は、数年前の釜山旅行の時、博多港から船に乗るため列に並んでいると、偶然同じ船で釜山に向かうMさんから声をかけられて驚いた事があったのだ。
四方山話の後、風呂に入りに行くというMさんに、『次回はどこで偶然に出会うのか、楽しみにしているよ』
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『じゃあ、飲み直すとするか』

絶景を眺めながら飲むビールの美味い事!

手は日に焼けて徐々に夏モードへ。
ここからは、サンセットに向け、移り変わる景色を楽しむ時間。

日本海に沈んで行く太陽を眺めながら、ビールをグビリ。

『今日の夕焼けはキレイだねえ』

日が暮れると、酔い覚ましに少し浜辺を散策し、再び飲み直してテントに入る。

『おやすみなさい』
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朝目覚めると、外は曇り。

天気予報では、松江は夕方から雨となっているが、この空模様ではもっと早く降り出しそうだ。
テントから這い出し、お湯を沸かしてまずは朝のコーヒー。
出雲そばとパンで朝食を済ませ、道具を片付ける。
『いつもは佐白温泉だけど、せっかくやから今日は初めての温泉を開拓してみようか』 『うん、任せるよ』
iPhoneを取り出し、ネットで検索。
『ここなんかどう? 斐乃上温泉』 『どんな温泉?』 『日本三大美肌の湯だって(嬉野温泉、喜連川温泉、そして斐乃上温泉)』
途中、道沿いで見つけた神社に参拝。 須我神社。

知らなかったのだが、どうやら夫婦円満の神社だそうだ。
そこからしばし山道を走り、斐乃上温泉へ。

ph9.9だというお湯にゆっくりと浸かり、50過ぎオヤジの肌は無駄にツルツルである。
『あー、気持ちいいお湯だったねえ。 体がポカポカだあ』
初めて訪れた日本三大美肌の湯に、妻も満足したようである。
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バタフライカヤックス・クルーソー460での、しまなみ海道~とびしま海道キャンプツーリングに始まり、錦川リバーツーリング、YB125SPでのしまなみ海道キャンプツーリング、そして今回のタンデムカヤックで行く島根半島キャンプツーリングと、今回のゴールデンウイークは最高に充実した連休であった。
『ゴールデンウイークも残すところ後二日。 さて、どうやって楽しもうか?』