あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: 夏のシーカヤック教室_2年目

2009年08月02日 | 旅するシーカヤック
瀬戸内の島々を訪ねる『旅するシーカヤック』がきっかけで偶然出会った縁が新たな縁を呼び、昨年から、ある島の施設のカヌークラブのお手伝いをさせていただくようになった。 昨年は2度ほどカヌークラブの活動をサポートさせていただいたが、うれしいことに今年も声を掛けていただき、お手伝いさせていただくことに。
本当に、ありがたいことである。
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2009年8月2日(日) 昨日準備した道具一式を積んだアテンザワゴンを運転し、島へと向かう。 今日は最近では珍しく、晴れ間がのぞく絶好のシーカヤック教室日和!

寮長さんにご挨拶し、内田隊長が書かれた『シーカヤック教書』と、会社の知人が自費出版したという絵本『ミディーのおさんぽ』を、みなさんで読んでいただければ、とお渡しした。
 
『シーカヤック教書』はもちろん、シーカヤッククラブを運営される職員の方々のレベルアップのために読んでいただきたいし、会社の知人が自費出版したという『ミディーのおさんぽ*』は、小さな子供達に楽しんでもらえればという思いである。

*元、山口放送のアナウンサーだったというお父さんが書かれた文章に、会社の知人である娘さんが絵を書いて、山口県限定で出版された絵本だとのこと。 山口在住の方は、ぜひ本屋さんでチェックしてみて下さい!
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施設に到着すると、去年のカヌー教室に参加してくれた男の子が私を見つけて手を振り、声を掛けてくれた。 私もすぐ分かったので、『おお、元気じゃったか! それにしても大きゅうなったのう』と声を掛ける。
子供って、1年経つとこんなに大きくなるんだ。 うれしい再会!
野球のユニフォームを着て、野球帽を被った彼はニコニコと笑いながら、『今日は野球なんよ』 『ほうか、じゃあ今日はカヌーはこれんのじゃな。 野球、頑張れよ!』と言って、彼の背中をポーンと叩いた。 うれしいなあ、覚えてくれてたんだ。 来て良かった!
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シーカヤックと道具を運び、準備完了。 最高の天気の中、シーカヤック教室のスタートである。

今日は、職員の方3人と、子供達7人の計10人。 子供達は小学校低学年が主だが、上は高校生も一人参加。
まずは挨拶し、せっかくの機会だからということで最初の10分だけをお借りして、シーカヤックの構造やパドルの種類と違い、レスキュー用品の説明をする。
今日は、アークティックウインドに加えて、エルコヨーテのワークショップで制作したグリーンランドパドル、ワイドブレードのワーナー/カマノなどなど、様々な種類のパドルを持参してきたのだ。

今回初めての子供や職員の方も居られるので、説明の後は私がまず海に浮かんで、フォワードストロークや止まり方、回り方などなどをデモンストレーション。 『さあ、漕いだ方が早いよね。 じゃあ海に出てみようか!』
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ここからは、私の最大の役目は安全確保。 職員の方々にも協力いただきながら、子供達と周囲の状況をしっかりワッチし、危険な状況にならないように最大限の配慮をする。

『おー、上手いねえ。 そんな感じ』 『そこで回ってみようか。 右は前から後ろ。 左は後ろから前』
『じゃあ、バックしてみようね。 そうそう、いいねえ』 『よーく周りを確認しようね。 目で見て、耳で聞いて』
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去年も参加してくれた子供達は、スイスイと快調に漕いでいる。 さすが子供は覚えが早い!
今年初めての子供達も、すぐに慣れて上達する。 スゴいなあ! 感心、感心。

そこそこ大きな子供達には、『どう、このパドルで漕いでみようか!』と声を掛け、アークティックウインドやエルコヨーテのグリーンランドパドル/Gパドルも試しに渡してみた。
『どう?』 『うん、これ漕ぎ易い』とか、『さっきのも良かったですけど、これも漕ぎ易いですね』 『カヌーもパドルも、同じように見えてぜんぜん違うんよ。 いろいろ試してみて、自分に合うのを見つけたらええよ』
大人でも、ナローブレードパドルは合わないという人が少なくないのだが、子供達には結構好評であった。 これは新たな発見である。

子供達を観察しつつ、『疲れてないか!』と声を掛け、適度に休憩を取る。 時折上陸して水分補給もしつつ、シーカヤック教室を続けたのだが、その休憩中、『早く乗りたい!』との子供達の声もあった。 楽しんでくれているんだ! うれしいなあ。

漕ぐ練習をしたり、ダッシュをしたり、魚を観察したりで、『子供達がまだ乗りたいと言っているんで』ということで延長した約2時間弱のシーカヤック教室は終了した。
これまでのシーカヤック旅や瀬戸内カヤック横断隊、そしてシーカヤックアカデミーでの経験と知識を活かした子供達の安全確保が私の最大の役目。 今回、怪我も事故もなく、無事終了。 よかったあ!
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私はプロガイドでもインストラクターでもない、一介のサラリーマンカヤッカーではあるが、子供達がシーカヤックや海に興味を持ってもらう事に、そしてその活動の安全確保に少しでもお役に立てるなら、うれしい限りである。
子供達、そして職員の方々、本当にありがとうございました。 夏はまだまだこれから、また一緒に漕ぎましょう!

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