昨年の10月、小泉首相が靖国神社を参拝したことにより、日中関係は悪化した。加えて今また尖閣諸島の領有権を争い、もめている。昨年、東京に行った際、靖国神社に寄ってみた。問題の軍事博物館にも行ってみたが、正直なところ、中国からこんなに批判を受けるようなことはないと思った。今日の平和が、これら多くの犠牲の上にあるのだと改めて感じ、胸がいっぱいになった。中国人が戦争の責任者として、あの独裁者ヒトラー、ムッソリーニと同じレベルで東条英機をあげているというのを聞いて正直驚いた。ほとんどの日本人は、東条などA級戦犯者もまた戦争の犠牲者としてとらえている。日本人が考えるA級戦犯と、中国人が思うそれとは、それほど大きなズレがあるのだ。この感覚の違いがある限り、日中の溝は埋まらない。