新型インフルエンザウイルスとは、動物、特に鳥類のインフルエンザウイルスが人に感染し、人の体内で増えることができるように変化し、人から人へと効率よく感染できるようになったものである。
人間界にとっては未知のウイルスで、ほとんどのヒトは免疫を持っていないため、容易に人から人へ感染して広がり、急速な世界的大流行(パンデミック)を起こす危険性がある。こうした例は、過去にも「スペインかぜ」、「香港かぜ」、「ソ連かぜ」などと呼ばれ、いずれも世界的に流行し、時に多くの死亡者を出している。
近年、人口の増加や都市への人口集中、飛行機などの高速大量交通機関の発達などから、ひとたび発生すれば、短期間に地球全体にまん延すると考えられる。
ただし、新型インフルエンザウイルスがいつ発生し、どのくらい強い感染力をもつのかについては、現段階では予測できていない。