レイ・ハラカミが蘇る。|先日、ある小さな駅から徒歩数分の場所にある、某ビストロを初めて訪れた。運ばれてくる料理に舌鼓を打っていると、店内に響く会話音の透き間から懐かしい音楽が微かに聞こえてきた。…これってレイ・ハラカミ(原神玲)のキラキラ音じゃなかと?知らない曲だったので、ホールスタッフにも一応確認してみた。実は1枚だけ持っていないアルバムがあるのだ。シェフ=店長がスマホに入っている曲をひたすら流しているとのこと。でも、その後もずっとレイ・ハラカミだ。そのうち馴染みの曲も流れてきた。やはりこの人に似た音は他に存在しない。料理を楽しみながら、彼のライブに行った記憶が蘇り、しみじみと満たされた気持ちになってしまった。|音楽は、フェスやライブでみんなで同じ時空を共有するという楽しみかたも確かにあるが、普段はひとりで聴くものである。音を聴いている瞬間瞬間に、ひとりひとりがその音楽やアーティストと一対一で向き合い、人生の時間を刻む。私もこれまでそれなりの時間を使って、彼の音楽を聴いてきたが、ビストロで不意に「再会」するとは思いもよらなかった。|帰り際、店長が店先まで見送ってくれた。料理の美味しさを絶賛した後、レイ・ハラカミが店内に流れていて感動したと伝えると、「このお店を立ち上げる時に、彼の音楽のこともセットで考えてたんですよ」—— 思いが深く熱い。この店、絶対また来るぞ。私は、「あなたは早世してしまったけど、その音楽は、あなたのことを忘れない人々のなかで今でも繰り返し再生されています。いい音楽を残してくれて感謝します」と胸中で呟いて、小さな駅の方へ向かった。|BGB:〔lust〕(Rei Harakami、rings、2005年)||『MATAATEM』が満を持してリリースされる。轆轤首のように(首を長くしてというより)首が伸び切ったままの状態で待ってた。9月には轆轤首からようやく卒業できる。☞ デジタルネイティブならぬ、「ゲゲゲの(鬼太郎)ネイティブ」ゆえに、妖怪バイアスが時々ひょっこり顔を出す。|写真:夕暮のまぼろし|
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