眠りたい

疲れやすい僕にとって、清潔な眠りは必要不可欠なのです。

連鎖反応

2007-06-28 | 
あなたが探しているものは
  あなたが失くしたもの

あなたはね
  あなたが想っているほど
    器用じゃないよ

あなたは
  何かを手にしようとして
   大切な何かを失う
     永遠に

  哀しみの連鎖反応


   僕とおんなじだね


おどけてみせる青いピエロ
    純粋に踊ってみたいと願う少女
     一片の断片
     割れた鏡の向こうの世界が宙空で微笑む
      一体誰に託そう
       誰に伝えればいいの?

        壊れそう
         望んだものは
          その背景を永遠に閉ざしたままだ
     
          月が出ているから

           希望的観測で
            君はいつか将来の幸せを占った
             僕は笑って煙草をふかした
            いつかの風景
           孤独と焦燥感の壁ごしに
          君の声がささやく唄は
         優しい記憶の産物

       哀しみの連鎖反応
   
      僕とおなじだね

     いつまでも

    会いたい






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珈琲豆

2007-06-06 | 
珈琲の黒の中
 僕は夢見 
  絶望する

 マスターが珈琲の豆を
  街から送ってくれた
   とても素敵な陶器のカップと一緒に

  懐かしい香りだ
   今は缶コーヒーを手にとる僕に
    懐かしい香りだ

   「sherbet,
あんたがうちに来た日を憶えているよ。」

     テーブル席に座って煙草を吹かしていただろう?
      よかったらカウンターに座りなよ

      それから8年間
       僕はカウンターで珈琲を飲み続けた

      「君がいなくなってからさ
        いろいろと変わったよ
         良い時代だった
        今 私は61になった
      まだ
       帰ってくる子達がいてくれるからさ
        あと
         9年は頑張ろうと思っているんだよ。」

       電話越しに学生らしい声がする

       マスター
        僕がいつも使ってたカップ
         まだ現役なの?

    あの有田焼の奴かい?
     今 若いのが贔屓にしているよ
      変わった子だよ
       あの頃の君のようにね

     元気で
      そのうちこっちにも顔を出すんだろう?

       僕は苦笑いで誤魔化す
        落ち着いたらね
         マスター

      また豆を送るよ
       時々には思い出しな
        あんたの声は
         妙に疲れているね

       ママさんによろしく
        そうして
         電話を切った

        無数の夢
         憔悴しきった顔は無様だ
          僕は顔を洗い
           鏡を見つめた

    君に会いたい
     どうしているだろう?

      君はいつだって笑っていた
       車のエアコンが寒くて震えていたのに
        暑がる僕に
         大丈夫と笑った

        僕は馬鹿だ

         やがて去り行く現実に
        融合し乖離する
       何処までが真実だったのだろう?

     どうして
    君が作ってくれた
   灰皿を
  僕はいまだに
 使っているのだろう?



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