眠りたい

疲れやすい僕にとって、清潔な眠りは必要不可欠なのです。

君の夢

2004-10-12 | 
  人が通り過ぎると
  ほっ と息をつく
  ほら
  緊張しすぎるんだ
  夜も 眠れないだろう

  皆が 噂する
  また
  あの人の病気が始まった
  それで 君は
  なるべく
  その人と
  顔を会わせないようにする

  我慢できなくなったら
  言いなよ
  薬をあげるから
  医者が云う
  でも
  たぶんそうだろう
  大方
  こんな調子だろう

  我慢できないことが
  たくさん
  降り積もると
  君は
  ベットの中で奇妙な
  夢を 見る

  それが
  あんまり奇妙なんで
  笑っちまうんだ
  インド人と
  カレーを食いに行く夢だ
  そして
  インド人が云うんだ
   「アナタ
     コノ カレー 食ベラレマスカ?」

  狂っている
  何かが
  おかしい
  でも
  それが何なのか
  本当のところ
  さっぱりわからない

  誰かがそれを見て
  良しとするだろう
  でも
  それが 一体
  誰なのか
  そこのところは
  さっぱりわからない
  さっぱりだ

  君は
  睡眠薬を
  噛み砕いて
  また 白いシーツにくるまる
  狂ってる
  何かがおかしい   




どうしてだろう?

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メメント・モリ

2004-10-06 | 日記

    メメント・モり
    (死を想え)

この言葉は、ペストが蔓延り、生が刹那、享楽的になった中世末期のヨーロッパでさかんに使われたラテン語の宗教用語である。({メメント・モり」 藤原進也 著より)

死を真剣に想うことは、真剣に生きていることの証なのかもしれない。
末期ガンに冒された人を知っている。
彼は、自分のこころに整理をつけ、自分のことよりも残される家族のことばかり考えている。
はじめての入院先では、墓の広告ばかり眺めて退院するとすぐ墓を買う手続きをした。
一日3本の注射をしている。
それでも仕事を辞めることなど頭の片隅にもない。
立っている間は、精一杯生きる覚悟をしているのだろう。

その人を身近に見て想った。

       生きよう
       たとえ何があったとしても
       這いつくばってでも
       生きる決心をした

真剣に生きること。その資格があってこそ、死を言葉に出来るのではないだろうか?











コメント (27)
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水面

2004-10-06 | 
  水面の鳥は
  音もなく潜ってゆく
  静かな波紋が広がり
  ゆっくりと別の場所へ顔をだす

  木々や草が柔らかだ
  左手には小さな石垣があって
  池をとり囲む斜面の芝生は
  滴を湛えて眠っている




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優しさ

2004-10-02 | 
  
  優しいふりをしているだけなのだろうか?
  全てがうそつきだったとしても
  雨の降る夜の街角で
  煙草に火をつけたのを憶えている
  
  泣く事のできない年老いた老婆のかわりに
  僕は
  泣く
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忘れ物

2004-10-02 | 日記


         優しくて柔らかだった君は
         うつろな笑顔の数だけ
         大切なことを
         忘れてしまう


車を走らせた。ひとりぼっちで夜道をライトで照らす。
とてもとても会いたいひとがいるときには、孤独は血の味がする。
空に浮かぶ、青い月を一緒に眺めたい。
孤独は静かなのだろうか?
たいがいは、胸の奥がズキンと痛む、それはいくら年を重ねても変わらない。

         だれにあいたいの?

過去の美化された記憶かな?

         苦しいのかな?

わからない。でも寂しくって大人になりきれない、情けないけれどね。
孤独の行く先は何処だろう?
忘れた物は見つかっただろうか?僕はたくさんの何かを置き去りにしてしまった。
忘れるべきだろうか?なにも感じないようにこころを麻痺させるべきなのだろうか?近頃、人に迷惑ばかりかけているような気がする。
ごめんなさい。
強くなりたいけれど、僕は弱い生き物です。
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