眠りたい

疲れやすい僕にとって、清潔な眠りは必要不可欠なのです。

午前二時頃

2006-02-28 | 
夜中の冷蔵庫は 
 ビールしか入っていない
午前二時頃
 腹の空いた胃袋に酒を流し込む
  
  親鳥は雛が一人立ちするまで
   懸命に
  えさを探し
   与え
  外敵から守る

  やがて
   もう雛じゃなくなった彼らは
    青いの空に羽をたなびかす
     飛んでゆくのだ
      彼の世界へ

   与えたい気持ちと
   与えられないものの多さ
   それでも
   下らない話を続け
   道化を演じてみる

         君の笑う姿が見たくって

     午前二時頃
      蓋を開けるビールの缶が
       眠れぬ夜の親しい友人

  君に映る僕は
 現実より少しはましなのかも知れない
真夜中のビールは優しい
 中途半端な僕よりも
  あなたの疲れを癒す

       「KOKOHA DOKUDESUKA?
ATEDONAKU ARUITA
  SIYUTENHA

GOZENNNIJI NO
TINNMOKU NO NAKA・・・」

    午前二時の寂しげな声
      誰かさんの名を呼ぶ
     帰ってきはしないと
  
    それは重々承知だ

  四本目のビールの缶を

 音を立てて潰す

  午前二時



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約束の残骸

2006-02-26 | 
ガラス細工のグラスが
 割れた
  理由も知らされず

   ワインの赤が
    雫となって
     絨毯に滲みこんだ
      優しい
     緩やかな週末の夜

    許された大地で
     終末は告知され
      知らされたのは
       理解困難な複雑な微笑

     ねえ
      約束は
       消え去る
        いずれ

     壱百八つの煩悩の数
      そのいちいちが
       困惑し偽善を晒し
        あばきたてられた暮らしの影こそ
         「生きている」

    野良猫だけが知っている
  
   果たされない約束の膨大な数

  終止符を上手くうてない

ダルセーニョし続ける

 約束は果たされなかった

  僕は
   自分の馬鹿さ加減にキズケナイ
    野良猫だけが知っている

    果たされなかった
     約束の残骸


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雨の夜に

2006-02-26 | 
君を見た
 何処かの街角で
  月日が揺れた

   眺めると
    夜に
     月が赤く翳る

             永遠に続くものなど
              ありはしないのに

      置き忘れた
       言葉をそうっと呟いてみる

         見つけまいとする物を
          見つけてしまった時に


           何故
            こんなにも心が震えるのか

            まるで
             打ち捨てられた
              古時計のようだ

             同じ時間を
            錆びた針で
           いつまでも
          留めている

        雨の夜に
       持っていた傘は
      使わなかった

    街灯が綺麗だ


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アルペジオ強化週間

2006-02-18 | 音楽
最近、曲らしき曲を触っていない。
アルペジオ強化週間なのだ。僕の右手のフォームは滅茶苦茶だ。自分でもよく分っている。ギターを初めての先生に見てもらった時、「う~ん、その右手のフォームがちょっと・・・。」と云われ続けた。それでも根気のいる基礎練習を怠ってきた僕の右手は自由気ままだ。わがままで一切、人の言葉を聞かない。常に我が道を行くだ。性格と一緒だ。根気がなく、好きなことしかやらない。

 問題点。その一。
     音のバランスが悪い。
   
     その二。
     速く弾けない。

     その三。
     夜食にカップラーメンを食べる。

     その四。
     その他諸々・・・。

 ギターを始めた頃、出来もしないのにタッピングやスラップを悪戯したりブルースっぽいフレーズで延々、スリーコードで引き倒したり(しかも情けないことに、ペンタトニックオンリー。)常に練習とは無縁の世界を堪能してきた。
それが仇となったのだ。
しかも、ベース弾きだった僕は低音がデカイとそれだけで気持ち良い。
ベースの部分がメロディーを押しつぶすのだ。バランスが悪いっていうことこの上ない。

 師匠がレッスンのとき云った。
 
   「sherbet,アルペジオ、アポヤンド禁止。全てアルアイレで弾け。
    約束やぶったらメーゴーサー(げんこつみたいな方言。)」

    十分後、いっこうに変わらないフォームに。
     爪楊枝を持ってきて右手に構える。右手のフォームが崩れるととんがり
      の爪楊枝が刺さるようになるのだ。

    それ弾け。痛いのもだんだん気持ちよくなるぞ。

    そして、僕の右手は爪楊枝に刺され続けたのだった・・・。

僕の指頭奏法のネックは、アルペジオでちゃんとした音が出ないことだ。
爪があると、普通に音が出るのだけれど、指頭だともっとしっかり弦をつかまえるタッチで弾かなければならないのだ。

う~ん。
 でも、そろそろ曲も弾きたい。
  我慢だ。
   アルペジオ強化週間。

    
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