不在
2011-12-06 | 詩
作成された記載書に虚偽が散布される頃
君は街に辿り着いたのだろうか?
薄明かりの中でまどろみ
卵の殻の中で夢を見る
諦観という観念を知りえた
細工された意識を仏壇に供え
己の馬鹿馬鹿しさに呆れ果て
ウイスキーの瓶に勝手に手が動いた
一体
何かを残すという行為に
一抹の哀しみを禁じえない
だって
だってあなたが居なくなるのに
あなたの何かが残されるなんて
いくら雑食動物でも
それだけは食せない
空耳だろうか?
真冬に風鈴の音色がした
今はいない君の声がする
繰り返し僕の名前を呼ぶ
あの暑い夏の記憶
散在される写真の枚数は決して多すぎることは無い
抱きしめようとしたけれど
抱きしめられなかった想い
虚脱の午後
静物画の様なデッサンで孤独を模倣する
ひとつだけ命令が或る
俺の前に逝くな
僕はひどく怒った
こっちのせりふだ
残されたものを眺めてオークションにかける思案をする
いなくならないで
君は街に辿り着いたのだろうか?
薄明かりの中でまどろみ
卵の殻の中で夢を見る
諦観という観念を知りえた
細工された意識を仏壇に供え
己の馬鹿馬鹿しさに呆れ果て
ウイスキーの瓶に勝手に手が動いた
一体
何かを残すという行為に
一抹の哀しみを禁じえない
だって
だってあなたが居なくなるのに
あなたの何かが残されるなんて
いくら雑食動物でも
それだけは食せない
空耳だろうか?
真冬に風鈴の音色がした
今はいない君の声がする
繰り返し僕の名前を呼ぶ
あの暑い夏の記憶
散在される写真の枚数は決して多すぎることは無い
抱きしめようとしたけれど
抱きしめられなかった想い
虚脱の午後
静物画の様なデッサンで孤独を模倣する
ひとつだけ命令が或る
俺の前に逝くな
僕はひどく怒った
こっちのせりふだ
残されたものを眺めてオークションにかける思案をする
いなくならないで