国連の世界保健機関(WHO)の定義では、65歳以上の人のことを高齢者としています。日本では65歳から74歳までを前期高齢者、75歳以上を後期高齢者と呼び、高齢者の割合は20%にもなり、世界でも最も高い水準です。
一般的に、高齢者の多くは第一線を退いたとはいえ、経験によって導き出される勘は衰えていなく、時として通常の技能者より優れた結果を出す人もいます。高齢になるほど結果を出す人は希少な存在となり、「古老」や「長老」と呼ばれ、特別な尊称があり、それに応えるべく日々精進しており、社会的にも一定の存在感があります。
私が住む岡崎市の男川学区の9月に行われる「敬老の日」は、例年、75歳以上の後期高齢者を小学校の体育館に招いて“お祝の会”をしていましたが、このところコロナ感染拡大から中止が続いて来ました。
今、気になるのは後期高齢者の体が、自由度の低下によって、デイサービスなど福祉施設の利用者が多くなり、やがて亡くなることから空き家が増え、放置されたままでいます。空き家を効率的に利用する方法や、税制の優遇措置はないものでしょうか。
1980年後半頃までは、三世代同居世帯が約40%あり、現在に比べ多かったのですが、夫婦のみの世帯は約30%、 親と未婚の世帯が20%となり、多い核家族の現象から空き家がますます増える傾向です。
後期高齢者の医療保険制度は確立していますが、例えば住む家の修繕など「住宅保険制度」ができれば、安心して人生最後の暮らしができると思うのです。