今年は、1972年9月29日、田中角栄、周恩来両国首相が日中共同声明に署名し、 日中の国交が正常になってから50周年の記念すべき年に当たります。平和の誓いを新たにし、次の50年、さらにその先の日中両国の未来が明るい 希望に満ちたものにしたいと思います。
国交が回復して50年が過ぎ、尖閣諸島など古傷に触らないで友好を重ねた結果、経済的にも切っても切れない関係にまで発展しました。そして、習近平(シーチンピン)氏(69)が最高指導者になって10年が過ぎました。
中国では、新型コロナのワクチン接種率の低さと、ワクチンの有効性が低く、医療体制が構造的に脆弱なことから、「ゼロコロナ政策」はやむを得なく、50周年記念式典どころではないようです。
中国のゼロコロナ政策による主要都市でのロックダウン、アメリカやヨーロッパ各国では、物価上昇圧力の強まりや金利の上昇、株安による逆資産効果が消費の低下を招き、世界経済は、景気の低迷が心配され、日本も影響されそうです。
ウクライナやロシア両国が生産する穀物や原油の供給が滞るとの不安が世界的に高まり、価格が高騰し、その波が日本にも押し寄せているのと同時に、急速に進んだ円安、輸入に頼る日本のモノの価格は、円の価値が下がれば割高になって、景気の減速が心配です。
新型コロナで落ち込みの雇用も、最近になって戻りかけています。隣国・中国との関係を大切にしたいものです。