大型で非常に強い台風14号は昨夜、九州の全域と中国・四国の一部が暴風域に入って、今朝、九州北部に進み、その後は進路を東に変えながら明日20日(火)にかけて日本列島を縦断すると言われています。
きょうは「敬老の日で休日」です。現在は一般に65歳以上を「高齢者」と呼び、75歳以上を「後期高齢者」と定めていますが、この名称「後期・・・」は不人気で、他に呼び名はないものかと言われたことがありました。
戦後、1日のうち何時間も停電し、それなりの対処方法を経験している高齢者でも、夏の猛暑で電力需要がピークに達して停電が起きたとして、まさかランプを点灯し、井戸や川の水をくみ、山の木々を燃して煮炊きをするなど、まるでキャンプをするような生活に戻るわけにはいきません。
戦後を振り返ると1960年代後半から1970年にかけて、懸命に働いた当時のサラリーマンは、企業に対し忠誠心が強く、時間外労働は無制限に近く働き、パワーハラスメントなど問題とせず、1カ月の給料が手取りで本給の倍額など何度もあり、よくまあ“馬・人参”と言われるほど働いたものです。
そんな人たちが敬老の祝いを受ける敬老の日で、祝日法では、特に対象年齢などを定めていませんので、何歳から祝うかはそれぞれ地方自治体が判断するようです。
政府が働き方改革と言いますが、当時と比較すれば、現在の働き方は革命的と思われるほど大きな変わりようで、週休2日制で週40時間が曲がりなりにも定着し、男女の雇用機会が均等になり、社会保障も充実しつつあり、男子が育休を取得するのも定着しそうな時代になりました。
働く高齢者が時代とともに増え続け、一方で同年代に先立たれて孤独や不安になりそうですが、心を穏やかにして体調を整え、可能な限り寝たきりにならぬよう、高齢社会を生き抜こうと思います。
田原市・蔵王山頂(標高250メートル)から豊橋方面を望む 2022.9.9.