明日は豊橋で「愛知県主催の中高年者再就職セミナー」が行われ、講師を務めます。ほんの一部を紹介しましょう。
「人は見かけによらない」と言いますが、「人は見かけによる」のが面接試験です。「・・・・よらない」のは入社後の話で、「見かけ・・・・」で採用を判断する方が多いのです。つまり、善し悪しは確率の問題で、短時間には見抜けないことがあり、採用担当は相当な訓練が求められます。
訓練と言えば、当然のことながら採用される側も準備が大切で、普段の自分を出すためには訓練が必要でしょう。何もせずに面接を受けて「見かけ」を出せずに不採用という、最悪な事態は避けねばなりません。
面接試験で一般的に聞かれることは相場が決まっていて、応募の理由、前の会社を退職した理由、自分の長所、短所、自己PRなどで、売り込むのは技術や能力ではなく、人物そのものなのです。
採用担当者の言葉巧みな質問に、ついつい引っかかってしまう事が、よくあることです。気を付けなければならないのは、疑いの心や敵対心が強いと思われることや、協調性がない人だと判断された場合、採用になりません。
例えば、「給料はいくらほしいのですか?」という質問は、おカネの額を尋ねると同時に、この人は給料をどの様に考えているかを質問しているのであって、質問者の本当の狙いを読めなければ、合格には至りません。
面接は、一般的に見た瞬間の「第一印象」で決まると言います。話す内容よりも、話し方、つまり顔の表情や声の質、大きさの方なのです。私の経験では、話す言葉の内容は約10%程度に過ぎなく、いかに話す態度が大切かでしょう。
ハロー効果をうまく使いましょう。採用する方にも思い込みがあり、色や形や大きさ、匂い、しぐさ、クセ、歩く姿など、他人は(私も)瞬間に感じるイメージが出来上がっているもので、ほぼ思い込みで判断してしまうものです。
短時間で採否を判断しますので、採用後「人は見かけによらない」こともあるのです。
”中秋の名月” 2022年9月10日 22時00分 岡崎市で撮影