きょう3月22日は、水の大切さや貴重さを世界中の人々が見詰め直す国連が定めた「水の日(World Water Day)」です。
土木科で学んだ頃、今は亡き恩師 小椋先生(水理工学)を思い出します。先生は水の大切さや貴重さを教えられ、恐ろしさも学びました。
水理学は、流体力学を現実の暮らしに使えるように応用したもので、物理的な現象、つまり「水の流れ」を理解しようとする学問で、土木を学ぶ者は必修科目になっています。
能登半島地震では、いまだに生活インフラ上の大切な上水道が止まり、不便な生活を強いられていると報道されています。津波の発生によって人命を失う一方、火災が発生しても水道が破断し消火が不能で、類焼するばかりで手のつけようもなかったといいます。
水の日は、「地球と水を考える日」でもあり、南極の氷や、アルプスの氷河が大気の温暖化により解け始めるなど、自然環境変化による驚異は放置できません。
豊かな水に育まれている日本の自然。しかし、世界の水環境の変化は、私たちの生活も深くかかわっていて、日本が輸入し、消費している食品や衣料品などの生産過程で、海外の水が大量に使用されているのです。
「世界水の日」に、今一度「水」のことを意識したいものです。