これも花・あれも花

草月流生花教室でのあれこれと
お花を通してのボランティアに参加する人
を募集中

沖縄の旅最終報告

2008-07-23 | 旅行記
今回の沖縄訪問の目的の一つに、友人の墓参りがあった。
30歳の若さで逝ってしまった元同僚の27回忌にあたる。
葬儀に参列した日のことが昨日のように思い出された。

親友のSさんがお墓にお供えするバスケットを持って。    自宅のお仏壇
今まで亡くなられたご家族のお名前が刻まれている。お線香は平べったい。 
 

お仏壇の前で
左は端が兄嫁のSさん。親友で、今回お世話になった沖縄在住のSさんと
東京で学生時代からの友Rさん(写真は皆さんのリクェストでピンボケのまま)



沖縄のお墓は大きい。死者は生まれてきた子宮に帰ると、
形は女性の子宮を模っている。



27年前に癌で逝ってしまった彼女のことを、様々に思い出した。
その中で一番印象に残ったことがある。

彼女が教員になった直後の夏休み前。
沖縄で夏休みを過ごすと言うので「いいわね~ゆっくり楽しんでいらっしゃい」と言うと
「これからパスポートの申請に行くんですよ」
「え!、何で?」
「未だ日本に返還されていないのでパスポートが必要なんです。日本人なのに」
そう言ったときの彼女の悔しそうな、
寂しそうななんとも複雑な表情が今でも忘れられない。

生徒思いの教育熱心な先生だった。若い同僚として一緒に仕事が出来て
良かった。今生きていたらどんな事を言うだろうか。
きっと今の教育に憤慨しながら、どうすればいい教育が出来るか
熱く語ってくれただろうに。