Rainy or Shiny 横濱ラジオ亭日乗

モダンジャズ、ボーカルを流しています。営業日水木金土祝の13時〜19時
横浜市中区麦田町1-5

メダカのケア

2013-04-10 11:52:28 | 自然
メダカの飼育普及を広めている「湘南めだか学校」の存在を知った。たまに買い物で寄る「わくわく広場」の片隅で売っていたメダカのセットパックは500円。メダカが5匹収まっているプラスティックのケースに小さな水草が浮いていた。付属品にも心が行き届いている。飼育上の心得、注意書きなどにもメダカ好きの心情がこもっている。卵が孵化したときの採捕ネット、緑色の粉末餌まで付いていて用意万端だ。これを夜勤が明けるまでクルマ内にしまっておいた。水道水のカルキは天日干ししてストックしたものがある。水瓶をまだ買っていないものだから、プラスティック製お米のストッカーを代用する。半透明で上蓋も開く便利ものだ。初日はメダカがストレスを貯めないように静かに移動して様子を眺める。パックの中と水槽の水のペーハーを同じくらいにするよう馴らす為の予備タイムだ。1リットルに1匹という目安らしいが、5匹のメダカには広すぎる容器になっている。

ワンルームマンションからいきなり3LDKに引越してきたみたいで殺風景な趣きだ。これはかわいそうと思って水草を沈めてあげたくなった。ホテイアオイならば真夏にきれいな青の花を咲かせてくれる。田舎のコストコっぽい「フラワーランド」なら在庫していると踏んで3日目に回り道してみた。しかしホテイアオイには時期が早いせいか、野外植物売り場では在庫していない。替わりに水中植物ではスイレンなどと並んで人気のある「ナガバオモダカ」という角型のポットが売っていた。メダカよりも高い750円である。田舎の「コストコ」めいたフラワーランドは似非モダンなスーパーみたいにISOの規格に適合しているなどという自己賛美がからっきしない。店員は控えめに無愛想、その関係性の希薄は店内を蔓延していてこちらもそのほうが気が楽である。「ナガバオモダカ」がある水生植物類の管理も四角四面なところがない。放置風いい加減さが漂っている。

ポットに付着する枯葉のゴミなどを自分で除けて品定めしていたら発見があった。冬を越してきたその箱に生息するメダカがいたのだ。これは持ってくるわけには行かない。しかしそのポットの日当たりが良い部分には糊麩状にくるまれたメダカの卵がびっしりと生み付いている。これなどは清潔フェチでISOの囚人めいた店員さんでもいたら見逃すことはできない除外事項の一つになるだろう。しめしめと思って、卵が付録してあるポットをレジへ運ぶ。無事に水槽へ運び入れも済んだ。気温が25℃にでもなればこの付録卵は孵化を始めるだろう。それまではよい日当たりで慈しむ日々をおくらせてやることにした。