みなさんご機嫌いかがですか。
今日は2月のお誕生会が行われました。お誕生児のみなさんおめでとうございました。
さて皆様もご存知のように、毎回この誕生会では余興として夢太郎君ショーや先生方による劇が行われています。ちなみに本日の出し物は夢太郎くんと私とアイ子先生はジェスチャーゲーム、先生方の劇では「おむすびころりん」をおこないました。わたしも夢太郎君とは毎回ショーに出演していますが、先生方の劇にも時々呼ばれると何らかの役で参加しています。もちろん、話しの内容によっては女性の役もやるのですが、今日はある事情があってねずみの娘チュー子(女役)を演じることになりました。今日はそのことをお話しようと思います。
それは一月ほど前のことです。あるとき、ばら組の直子先生がこんなことを私に話してくれました。
「かんせんせい、じつはうちのクラスの***さんが、お誕生会の劇でかんせんせいの女装をぜひ見てみたいっておっしゃるんですよ。上のお姉さんお兄さんのときから含めて今まで何度も誕生会に参加してきたけど、ついに一度もかんせんせいの女役を見る機会がなかったんですって。いろいろ噂には聞いていたので、最後に(いよいよ3番目のお子さんも卒園なので)ぜひ一度かんせんせいの女装した劇を見たいとおっしゃっているんですけど。2月が***さんのお子さん誕生日なので、ぜひやってあげてくださいませんか?」
わたしはそれを聞いて少々驚きました。先生方の劇にはわりと頻繁に出させてもらっていたし、女役は3回に一度くらいは演じていたからです。なのでこの保護者の方とは足掛け10年くらいのお付き合いですが、その中で一度もわたしの女役をご覧頂いていなかったのだということが、少し意外な感じがしたのです。それから保護者の方々の間で噂になっているというのも、いやはやなんともお恥ずかしいやら有難いやらで、恐縮してしまいました。なにぶん好きでやっているこの仕事なので、どちらかといえばこのような余興はいつもやりたい放題のやりっぱなしですから、こんな風に楽しみに期待していて下さる方がいらっしゃるということを知って、今更ながら身の引き締まる思いでありました。
そんなわけで、ほかでもない間もなく卒園される保護者の方からの切なるご要望とあらば、やらないわけにはまいりません。喜んで女役(ねずみのチュー子)をやらせていただくことにしました。本日の画像はその模様であります。子ども達の多くはキモーイと言い、あまり評判は良くないようにも思われますが、男だから男の役、女だから女の役という固定観念を根底から覆すべく毎回たくさんの喝采と罵声と沈黙に耐えながら今日も楽しく演じさせていただきました。
それからお誕生会が終わり、お帰りの時間になってこのばら組の保護者の方とお話する機会がありました。
「かんせんせい、今日はありがとうございました。いつも噂には聞いていたけれど、とても楽しかったです。もう何も思い残すことはありません。満足して卒園できます」
にこにこと笑ってそのお母様はおっしゃいました。
そのお言葉を聞いて、わたしはただただありがたい気持ちでいっぱいでありました。こちらこそありがとうございました。
さて、来週はいよいよ年長組を皮切りに順次発表会が行われます。真剣に、生き生きと楽しんで取り組んでいる子ども達のお芝居もどうぞお楽しみになさってください。
それではみなさん、良い週末をお過ごしください。
今日は2月のお誕生会が行われました。お誕生児のみなさんおめでとうございました。
さて皆様もご存知のように、毎回この誕生会では余興として夢太郎君ショーや先生方による劇が行われています。ちなみに本日の出し物は夢太郎くんと私とアイ子先生はジェスチャーゲーム、先生方の劇では「おむすびころりん」をおこないました。わたしも夢太郎君とは毎回ショーに出演していますが、先生方の劇にも時々呼ばれると何らかの役で参加しています。もちろん、話しの内容によっては女性の役もやるのですが、今日はある事情があってねずみの娘チュー子(女役)を演じることになりました。今日はそのことをお話しようと思います。
それは一月ほど前のことです。あるとき、ばら組の直子先生がこんなことを私に話してくれました。
「かんせんせい、じつはうちのクラスの***さんが、お誕生会の劇でかんせんせいの女装をぜひ見てみたいっておっしゃるんですよ。上のお姉さんお兄さんのときから含めて今まで何度も誕生会に参加してきたけど、ついに一度もかんせんせいの女役を見る機会がなかったんですって。いろいろ噂には聞いていたので、最後に(いよいよ3番目のお子さんも卒園なので)ぜひ一度かんせんせいの女装した劇を見たいとおっしゃっているんですけど。2月が***さんのお子さん誕生日なので、ぜひやってあげてくださいませんか?」
わたしはそれを聞いて少々驚きました。先生方の劇にはわりと頻繁に出させてもらっていたし、女役は3回に一度くらいは演じていたからです。なのでこの保護者の方とは足掛け10年くらいのお付き合いですが、その中で一度もわたしの女役をご覧頂いていなかったのだということが、少し意外な感じがしたのです。それから保護者の方々の間で噂になっているというのも、いやはやなんともお恥ずかしいやら有難いやらで、恐縮してしまいました。なにぶん好きでやっているこの仕事なので、どちらかといえばこのような余興はいつもやりたい放題のやりっぱなしですから、こんな風に楽しみに期待していて下さる方がいらっしゃるということを知って、今更ながら身の引き締まる思いでありました。
そんなわけで、ほかでもない間もなく卒園される保護者の方からの切なるご要望とあらば、やらないわけにはまいりません。喜んで女役(ねずみのチュー子)をやらせていただくことにしました。本日の画像はその模様であります。子ども達の多くはキモーイと言い、あまり評判は良くないようにも思われますが、男だから男の役、女だから女の役という固定観念を根底から覆すべく毎回たくさんの喝采と罵声と沈黙に耐えながら今日も楽しく演じさせていただきました。
それからお誕生会が終わり、お帰りの時間になってこのばら組の保護者の方とお話する機会がありました。
「かんせんせい、今日はありがとうございました。いつも噂には聞いていたけれど、とても楽しかったです。もう何も思い残すことはありません。満足して卒園できます」
にこにこと笑ってそのお母様はおっしゃいました。
そのお言葉を聞いて、わたしはただただありがたい気持ちでいっぱいでありました。こちらこそありがとうございました。
さて、来週はいよいよ年長組を皮切りに順次発表会が行われます。真剣に、生き生きと楽しんで取り組んでいる子ども達のお芝居もどうぞお楽しみになさってください。
それではみなさん、良い週末をお過ごしください。