「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

聖域を生んだ元凶

2009-09-07 22:43:00 | 日記
被害想定、最大112万3千世帯断水。
今日の読売新聞で、水道管の老朽化にもかかわらず財政難から更新・耐震化がままならない現実が明らかに。
水道事業は利用料金での運営が原則なので、事業を進めるには水道料金アップで理解を求めるしかないとのことだが、何か引っかかる。
というのも、これと相異なる現実があるからだ。

他空港利用より高ければ差額補助
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/336.html
新知事発案のダイバート保険創設構想
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/457.html
これらは、いずれも受益者負担とはほど遠い、まさに「聖域」だ。

同じ高速公共交通でも新幹線は顧客負担、すなわち受益者負担だ。
なぜ、航空だけが聖域なのか。
国の平成22年度概算要求でも社会資本整備特別会計航空整備勘定(旧航空特会)の予算額は2%弱しか減額されておらず、しかも一般会計からの受け入れは予算に占める割合で5%もアップした32%を占めようとしている。
無駄を生みだすばかりでなく、無駄な空港を乱立させてきたつけまでも一般会計で賄っているに等しい。
これも、国の機関の航空族などの権益のバランスに配慮した予算編成からくるもので、省庁間の権益を排除したトップダウンの予算編成に加え組織を大胆に変えるなら解決への道筋は見える。
静岡空港建設も、国交省航空族から県に天下ってきた官僚の貢献、彼ら官僚の天下り財団による需要予測の貢献などによるところが大きい。それだけ官僚たちには見返りがあったということだ。

そういう意味でも、地方自治もいいが、まずは地方の無駄を生んできた国の改革、国の予算の仕組みの改革、が先決だ。
地方に範を示す無駄取りを新政権に期待したい。