静岡空港利用者数(搭乗者数)の推移
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/cc/d3c42390e91af6dd7c3e7e99ca3d94ba.jpg)
(注)開港初年については月ごとの発表のなかった上海便各月推計データを加味した上で3か年を比較したグラフです。
以下、開港4年目の3月目となる8月実績に基づき傾向を概観する。
<傾向等>
開港から4年目の3月目を迎えた静岡空港であるが、6月の対前年比111.1%、7月の対前年比112.8%を下回る対前年比109.8%にとどまった。
グラフを見れば分かるとおり、初年はもちろん2年目の実績にさえ遠く及ばず、震災の影響の色濃く残った昨年を1割程度上回る程度のトレンドである。
もちろん、県が開港前に示した費用便益比で費用を便益が上回るとされる86万人などは夢のまた夢である。
さて、個別の傾向を見るに、国内線の下落傾向は歯止めがかからず、昨年比81.4%、一昨年と比べても73.4%と底が見えない。好調に見える福岡線でさえ対前年比80.3%と2割も減少している。
一方、国際線にあっては昨年比169.4%と大きな伸びを見たが、震災前の同月を比べると、台湾路線が増えたにもかかわらず10.5%も減っており、国際線が成長しているというのがいかに根拠のない幻想であるかが分かる。
特に国際線需要の6割強を占めるソウル線が震災前と比較していまだ8割にも満たない状況が続いておいることが国際線が伸びない大きな要因となっている。
一方で、武漢まで延伸した上海線であるが、その効果は年間の最盛期8月にして、武漢線利用者数1,402人は全利用者数の3%程度(国際線で6%程度)に過ぎず、その効果には限界が見える。
知事は明日から「知事トップセールス団の韓国訪問」と称して、「富士山静岡空港仁川定期便の利活用を一層促進し、県内施設を利用した観光誘客を図るため、9月6日から8日にかけて、ソウル市内でエアライン各社と観光業者等に対し、知事トップセールスを実施する。」とのことであるが、以下の日程を見れば実質1日のために3日も要するという静岡空港のダイヤの不便さが際立つ。初日の午後は不便さを言い訳に税金観光でもして過ごすのだろうか。
いつものことだが、成果を出せないのならやめた方が良い。
1 時 期 平成24年9月6日(木)~8日(土)
2 場 所 韓国ソウル特別市
3 団構成 川勝平太静岡県知事
文化・観光部長
静岡県理事(地域外交担当) ほか計10人
4 行 程
・9月6日(木)
11:35 富士山静岡空港発
13:45 仁川国際空港着
・9月7日(金)
午前 韓国観光公社本社訪問
午後 アシアナ航空本社訪問
大韓航空本社訪問
観光商談会・交流会
・9月8日(土)
9:50 仁川国際空港発
11:45 富士山静岡空港着
では、以下に今月の実績を記す。
<平成24年8月の実績:対前年同月比>
路線:搭乗者数対前年同月比(H24.7/H23.7):搭乗率[H24.7;H23.7]
札幌線:84.3%(8,485人/10,060人):[83.4%;80.9%]
福岡線:80.3%(7,819人/9,733人):[84.3%;67.5%]
沖縄線:95.3%(5,955人/6,249人):[88.6%;89.8%]
鹿児島線:49.4%(1,638人/3,314人):[82.9%;66.3%]
国内定期便計:81.4%(23,897人/29,356人):[84.9%;75.6%]
国内線チャーター便計:0.0%(0人/0人):[-%;-%]
ソウル線:135.8%(14,930人/10,997人):[78.4%;80.2%]
上海線:187.4%(4,660人/2,487人):[78.0%;58.4%]
台北線:-%(2,840人/-人):[69.1%;-%]
国際線定期便計:166.3%(22,430人/13,484人):[77.0%;75.0%]
国際線チャーター便計:252.9%(1,247人/493人):[67.1%;62.6%]
全路線計:109.8%(47,574人/43,333人):[80.5%;75.3%)]
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/cc/d3c42390e91af6dd7c3e7e99ca3d94ba.jpg)
(注)開港初年については月ごとの発表のなかった上海便各月推計データを加味した上で3か年を比較したグラフです。
以下、開港4年目の3月目となる8月実績に基づき傾向を概観する。
<傾向等>
開港から4年目の3月目を迎えた静岡空港であるが、6月の対前年比111.1%、7月の対前年比112.8%を下回る対前年比109.8%にとどまった。
グラフを見れば分かるとおり、初年はもちろん2年目の実績にさえ遠く及ばず、震災の影響の色濃く残った昨年を1割程度上回る程度のトレンドである。
もちろん、県が開港前に示した費用便益比で費用を便益が上回るとされる86万人などは夢のまた夢である。
さて、個別の傾向を見るに、国内線の下落傾向は歯止めがかからず、昨年比81.4%、一昨年と比べても73.4%と底が見えない。好調に見える福岡線でさえ対前年比80.3%と2割も減少している。
一方、国際線にあっては昨年比169.4%と大きな伸びを見たが、震災前の同月を比べると、台湾路線が増えたにもかかわらず10.5%も減っており、国際線が成長しているというのがいかに根拠のない幻想であるかが分かる。
特に国際線需要の6割強を占めるソウル線が震災前と比較していまだ8割にも満たない状況が続いておいることが国際線が伸びない大きな要因となっている。
一方で、武漢まで延伸した上海線であるが、その効果は年間の最盛期8月にして、武漢線利用者数1,402人は全利用者数の3%程度(国際線で6%程度)に過ぎず、その効果には限界が見える。
知事は明日から「知事トップセールス団の韓国訪問」と称して、「富士山静岡空港仁川定期便の利活用を一層促進し、県内施設を利用した観光誘客を図るため、9月6日から8日にかけて、ソウル市内でエアライン各社と観光業者等に対し、知事トップセールスを実施する。」とのことであるが、以下の日程を見れば実質1日のために3日も要するという静岡空港のダイヤの不便さが際立つ。初日の午後は不便さを言い訳に税金観光でもして過ごすのだろうか。
いつものことだが、成果を出せないのならやめた方が良い。
1 時 期 平成24年9月6日(木)~8日(土)
2 場 所 韓国ソウル特別市
3 団構成 川勝平太静岡県知事
文化・観光部長
静岡県理事(地域外交担当) ほか計10人
4 行 程
・9月6日(木)
11:35 富士山静岡空港発
13:45 仁川国際空港着
・9月7日(金)
午前 韓国観光公社本社訪問
午後 アシアナ航空本社訪問
大韓航空本社訪問
観光商談会・交流会
・9月8日(土)
9:50 仁川国際空港発
11:45 富士山静岡空港着
では、以下に今月の実績を記す。
<平成24年8月の実績:対前年同月比>
路線:搭乗者数対前年同月比(H24.7/H23.7):搭乗率[H24.7;H23.7]
札幌線:84.3%(8,485人/10,060人):[83.4%;80.9%]
福岡線:80.3%(7,819人/9,733人):[84.3%;67.5%]
沖縄線:95.3%(5,955人/6,249人):[88.6%;89.8%]
鹿児島線:49.4%(1,638人/3,314人):[82.9%;66.3%]
国内定期便計:81.4%(23,897人/29,356人):[84.9%;75.6%]
国内線チャーター便計:0.0%(0人/0人):[-%;-%]
ソウル線:135.8%(14,930人/10,997人):[78.4%;80.2%]
上海線:187.4%(4,660人/2,487人):[78.0%;58.4%]
台北線:-%(2,840人/-人):[69.1%;-%]
国際線定期便計:166.3%(22,430人/13,484人):[77.0%;75.0%]
国際線チャーター便計:252.9%(1,247人/493人):[67.1%;62.6%]
全路線計:109.8%(47,574人/43,333人):[80.5%;75.3%)]