小さな平均台の上で。

大きな地震だった。
人間なんて大自然の前に小さな虫と同じ。手塚治虫が何回も描いてるじゃない。

でも。
現実に、
津波に巻き込まれて亡くなったたくさんの方。命以外の全てを失ってしまった方。寒い不自由な思いをされている方。
たくさんいる。

それが、いつ私の身に起こっても不思議ではない事。

でも、
今日、私はいつもと同じ、ご飯が食べられ、お風呂に入り、温かい布団。
そしていつもと同じ家族や友達、仲間に囲まれている。

「あたりまえ」って積み重なった奇跡。
世界は絶妙に巧妙なバランスでなりたっていたんだ。

私には世界をコントロールする力なんて全然ない。非力という言葉を反芻する。

でも、もしも、まだ、小さな虫も人間も
このバランスを保つのに必要なら、ありのままに淡々とこのバランスを繋いでいかないと。