野性派でいこう!

日々の徒然です。子供四人。自然派。遺跡発掘事務所でお仕事。遺跡発掘調査で働き、やっぱり描いたり書いたりする日々。

夏の学童の話。その15。こどもレストラン、完結!

2017-12-01 18:22:38 | 子育ての事
こどもレストラン開店となると、子供たちは、入り口にならび、料理の後ろに並び、
いらっしゃいませ!いらっしゃいませ!
の大絶叫。

お客さんは入り口で200円払って、あとはビュッフェ方式だから、子供たちも食べてまわればいいのに、まずは、お客さんたちにサーブ。偉い。

わたしもところどころで声をかけられ、サービスしてもらい、
ねぇ、ねぇ、固まらないゼリー、案外評判いいよ、
しょうこちゃん、しょうこちゃん、サービスで大盛りにするよ
なんて、囁かれて、嬉しい。

お客さんのお母さんたちからも
子供たちがイキイキしてる!いいねぇ。いいねぇ。
との声。

先代の園長に、
労働さえも遊びのように楽しめるように
と、再三言われた。

それが、なかなか難しくて、大人に言われてやらされる感がでると、
たちまち、あいつがアレやってない、コレやってない。と、人のアラを探すような行為が目についてきて、
仕方ないとイヤイヤ仕事する団体になり、その内容は、雑で心のこもっていないものになる。
そんな、義務をこなすのが人生だ、みたいな価値観、子供たちに植え付けたくない。

こんな小さな頃から、我慢でやり通す姿勢を染み込ませて、
それは、報われる保証はないし、むしろ、一生涯を徒労で終わらせる結果になりかねない。

だから、自由奔放でいい、わけではなくて、
背筋を正す気持ちよさ、他人の為に動く気持ちよさ、他人となす事のハーモニーの気持ちよさ。その回路を子供たちの中に開いていきたい。

原動力の源が、快、であって欲しい。

どうしたらいいかな。考えた結果のこどもレストランである。



昨年のキャンプのこと。日中みんなで自由に、ゆったり遊んでいるときに、
雨がいきなり降ってきた。

薪が濡れちゃう!!
と、そこにいた子供たち10人くらいで、必死に薪を屋根のあるところに運んだ。

薪の棘が手に刺さる、なんてかまわずにみんなで必死にやった。

そのとき、誰も傍観者はいなかったし、誰も力の出し惜しみもしなかった。

それで、薪をしまって、ああ、一安心って、みんなで雨を見た。

なんて言うのだろう。

こんな事の連続の日々なら、不登校や、鬱や、自殺、なんて、起こらない社会になるかも。

なんて、わたしの祈るような気持ちから始まったこどもレストラン、と言う事には誰も気づかず、宴は、終わり。

5、6年生で大急ぎで片付けるから、四年生は、1、2、3年生を風呂に入れて!!寝る!!

大量の片付けを必死にこなし、やれやれ、と、風呂に行くと、5、6年女子が風呂からあがるところ。

ああ、良かった。女の子たちが仲良くなった。と、安堵。


こんな風にわたしの夏は終わりました。
書くのに随分時間がかかっちゃったけど、読んでくれたみなさん、ありがとうございます。

わたしとしては、子育ての話はおしまい。次の課題に向かっています。

自分育ての話になっていくかなあ。