偉大な父親を持った息子が感じるプレッシャーって相当なものだと思います。
ましてやその父親が一線で活躍し、各方面に俄然大きな影響力を持っている場合は尚更なのだと思います。
シルベスター・スタローンの息子、セイジ・スタローンも1990年に子役でデビューしたとはいえ、俳優としての格はそれはもう言うまでもありません。
(映画に詳しくないので、セイジが活躍していたかどうかよく分からないのですが・・)
父親を超えたいけれど、それはあまりにも高く、厚い壁なのでなかなか超えられない・・・
周りはそれを認めない・・ 息子にしてみれば父は愛憎の対象なのでしょう。
映画俳優で親子共々立派に活躍しているって私の記憶では、カーク・ダグラス&マイケル・ダグラス親子、マーチン・シーン&チャーリー・シーン親子くらいでしょうか・・・
それでもやはり、マイケル・ダグラスの息子、キャメロンはコカイン所持で逮捕されているし、チャーリー・シーン自身もアルコール依存症で入院してたこともあるなど、
プレッシャーかどうかはわかりませんが、やはり凡人には理解し得ない深い悩みがあったはずだと思います。
日本で言えば、三國連太郎&佐藤浩市などはそれぞれ立派に活躍しているけれどやはり確執はあったようですし。
誤解を恐れずに言えば、偉大な父親を持っても同じ道を歩む時、父親が既に存在しない方が楽なのかもしれません。
中井貴一が3歳の時に佐田啓二が亡くなっていたり、
「チョウドイイ ホンダ!」とニヤついているショーン・レノンはジョン・レノンが1980年に射殺された時にはまだ子供だったわけです。
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数年前に再結成されたイギリスのロックバンド「ポリス」のコンサートに行きました。
前座で「ポリス」のボーカル&ベーシストのスティングの息子のバンド「フィクション・プレイン」でした。息子であるジョー・サムナーはポリスと同様に3ピースのバンドを組み、ベースを弾きながら歌ってました。
オヤジより上手いしカッコいいんですが、やはり超えられない・・・
また、2年前に35年ぶりの来日ということで再結成した「バッド・カンパニー」のライブでは、ボーカルであるポール・ロジャーズ(テレビドラマ:「夜明けの刑事」の挿入歌を歌っていた)の息子スティーブが前座を勤めましたが、これもまた「ミニ・ロジャーズ」って感じで、超えられないわけです。
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父親の背中を見つつ、いつまでもその背中を追い続けねばならない・・
男としてはなかなかに辛いことかもしれませんね。
であるなら、息子にとってみれば、例えば私のようにユル~イ感じで、偉大でもなく、超えようと思えばすぐ超えられる、踏み台にも屁のツンバリにもならないようなダメダメオヤジの方が、幸せな人生が送られるのかもしれません。
さて、TBS公認チャンピオンの親子はこれまた違う次元にあるのしょうね・・。
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