それは世界が変わったからではなく

会社の帰り道、教会があった。
その前には掲示板のようなものがあり、
何日に一回かの割合で、何かしらの教訓やら、聖書からの抜き出しやら
そういう言葉が書いてあった。
ふと、その言葉をふと思い出した。
（うろ覚えなので正確ではないかもしれません）

「世界が変わったと感じたのならば、
　それは世界が変わったからではなく、
　あなたが変わったのだ」

自分を取り巻く環境は、そうそう劇的に変わるものでもない。
自分を変えることが周囲を変えるという逆説。
子供のころに教わった「人にしてもらいたいことを人にしなさい」
という言葉が大人になってからわかったようなそんな気持ちだった。

いつもしてもらったことにだけ集中して、
人にしてあげたことを忘れている。
それを差し引いてどちらが勝っているのだろう。
そういうことを冷徹に見つめたとき、
果たして他人を非難できるというのだろうか。

周囲の人、周りの環境のせいにして、
それについていくら理由を並べたとしても、
それは何にもなりはしない。

影を消そうとするならば、
太陽に向き直ればよい。

僕は不平不満をたくさん並べては
自分の正当性を主張してきたのだけれども
そんなことを並べているよりも、何か「自分でないもの」に対して、
できることを探したほうがよいのではないかと、そう思う。