いつかあの青空の心に

少年のころ見上げた、あの青い空。澄み切ったあの空のような心になりたいと願った。その心に近づいているのだろうか・・・

反作用

2005年03月29日 | 考える
テニスコーチと合宿に来ていた人が話していた。

「悪いフォームの場合は現状のプレイスタイルをすべて否定して
 良いフォーム、ラケットの握り方、プレイスタイルに強制すべきだ」

それに対して、コーチはこう答えた。
「その人のフォームが悪いといっても、すべてが悪いわけではない。
 よい部分はそのまま残して、悪い部分だけ改善すればよいと思います」

後でその人は、「あのコーチはコダワリがないのでつまらない」と
いう風なことを言ってたのだが・・・・

そのコーチは、「何々が得意」というような、特徴的なスタイルではなく、
どちらかというと平凡なテニスをする人であるが、
その台詞を聞いて、とある言葉を思い出した。

作用、反作用の法則。

作用が強ければ反作用も強い。
人は安楽な道を選びがちだ。
現状を全否定するのは簡単だ。

「このやり方が間違っていた」
「あの人はダメな人」
「自分自身はなんてダメな人間なんだろう」

だけど、本当にそうだろうか。
完全なものなど、あるわけがない。

その悪い部分だけを取り出して、あたかも全体が悪いように
判断するのはとても危険なことだ。

全否定はすっきりして、
わかりやすくて、痛快だけれども、
全否定はまた、大きな反作用を連れてくる。
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