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日常についてつぶやくブログ

大人の発達障害についての本

2022-07-05 11:23:01 | 日記
息子が高校生の頃までは、家庭での療育方法(幼少期)から学校内での学習や生活、生徒同士の対人関係の関わり方などについての支援方法を知ることがメインで、それに関する本を実に沢山読んできました。
現在は、学齢期は終わり、障がい者枠とはいえ、仕事をして社会に出ているので、大人になった社会との関わりや就労での対応などについて関心があり、以前から大人の発達障害、アスペルガー(今はASDと呼ぶ)症候群についての本を集めるようになりました。
ただ、、あまりにも本ばかりに頼るのも良くないらしいとも。
あくまでも、本人の様子を見て、支援してくことが大事なので。

まだこれからの物も含めて、入手した本を取り上げてみます。


「図解よくわかる大人の発達障害」中山和彦・小野和哉著 ナツメ社(2010年)
一番始めに買ってみた本です。ちょっと細かくありすぎて、分かりにくいかな~?


「対人関係がうまくいく「大人の自閉スペクトラム症」の本 正しい理解と生きづらさの克服法」宮尾益知監修 大和出版(2020年)
自閉症、高機能自閉症、アスペルガー症候群、と呼ばれていた障がいについて、近年は自閉スペクトラム症(ASD)と呼ばれています。
本書は知的障害がないASDのかた対象とした、社会生活の中での本人さんが苦手としている対人関係について、どう特性を理解しながらスキルを身に付けていけば良いかについて書かれています。イラスト中心で分かりやすい方かな?


「大人のアスペルガー症候群」佐々木正美・梅永雄二監修 講談社(2008年)
監修者のお二人は、発達障害に関してはスペシャリスト。私的には、こちらが一番分かりやすいと感じています。
「こころライブラリーイラスト版」シリーズで佐々木正美先生が監修されたアスペルガー関連の全般、そして思春期編の本も持っています。
佐々木正美先生は残念なことにご逝去されてしまいました。
(一度、親の会の講演会でお話しを聞いたことがあります。)
アスペルガーの本人が社会生活の中で、どう困っているのか、何が上手くいかないのかを、特性を踏まえて具体的に現しているのと、どう支援していけば良いのかを後半で述べています。お薦め。特に支援側や一緒に働いている人にも良いかも。
御本人さんにも良いとは思いますが、最初に上手くいかない例がシンプルに出てくるので、ちょっと辛く感じなければ良いけどな、とも思ったりします(杞憂かな?)。



「「発達障害かも?」という人のための「生きづらさ」解消ライフハック」姫野桂著 Discover(2020年)
著者の方も発達障がい当事者。当事者同士で社会生活の中で上手くいかないできごとのあれこれについて、編み出した解決方法=ライフハック、の数々を紹介しています。
ただこれは、自分自身で苦手なことが何かを知ることができる御本人さんにはいいけれど、苦手なことが何かさえ分からない御本人さんには向かないかも知れないな~、とも感じます。支援者から具体的なアドバイスを受けながら暮らしていく方がその方には適しているでしょう。息子もそうかな?でも、誰にも頼らずに一人で!なんて、と時に頑なになってしまうのが困ったところ;
巻末にはこれで発達障害が治る、と言った不確かな怪しい情報に騙されず、専門医や支援センター窓口などの情報の方が一番確実と書かれていますよ!


「大人の発達障害[ASD・ADHD]シーン別解決ブック」司馬理英子 主婦の友社(2020年)
まだ買ったばかり。これから読みます。
ASDとADHD別の困難な場面(会社・普段の生活・結婚・親子関係)についての解決方法が書かれています。両者は障害の違いがあるとされますが、実際には併発している方も結構多いのですよね。

今月、発達当事者である臨床心理士の方が出される当事者向けのサバイバル本も出るそうです。またまだ未読の、こちらも当事者による恋愛方法に関する本もあったりするので、また読んだらここに書くかも知れません。

当事者の方、支援者の方にとって適切な本に出会えると良いですね!

(本の感想はあくまでも私個人のものなので、他の方から見ればまた異なるかも知れません。)
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ようやく読めました。

2022-07-05 10:51:16 | 日記
発達障害関連の本などの紹介記事を書いていこうとも思っています。



「イラスト版発達に遅れのある子どもと学ぶ性のはなし ~子どもとマスターする性のしくみ・いのちの大切さ」
伊藤修毅編著 合同出版(2013年)

多分出版されたばかりの頃、特別支援学校教師の方のブログで知った本です。

障害のあるお子さんへの性教育はなかなかされてこなかった経緯がある。
いえ、定型発達のお子さんに向けてでさえ、正しい性教育はおざなりになっているのではないでしょうか。

買っていながら永らく、しまい込んだままになっていたこの本を、ようやく読むことが出来ました。
抵抗がなかったと言えば嘘になる。
頁を開けて、一気には読めず、項目毎に少しずつ読み進めるといった感じでしたが、
当初イメージしていた、単なる妊娠の仕組みや体の発達といったことだけではなく、中絶についての敵した時期やかかる費用のこと、性感染症予防のこと、違う性についても知らなかったことが多く、目から鱗でした。
また、体と心の性が一致しない性同一性障害のことや、同性愛のこと、そして恋愛の時はどうお付き合いすれば良いのかや、対等にお互いの気持ちを尊重したお付き合いのこと、デートDV、性情報の選び方、性犯罪に巻き込まれないためのことなど、今まで触れられてこなかったけれど大切な内容が掲載されています。

著者の方は、実は息子のいた高等特別支援学校でのPTA主催の講演にも見えたのです。

息子も在籍した、全国の高等特別支援学校系列の学校は、恋愛禁止にしている所が殆どだと思います・・・。
理由は、望まない妊娠を心配するのと、恋愛で頭がいっぱいになって就職活動が疎かになってはいけないから、というものですが。
う~~~~ん、この子達もお年頃になったら恋愛感情は普通に持つし、社会に出てなかなか出会いも難しい中、恋の仕方や相手との接し方を(性的な関係までいかなくても)知らないまま世に出ることになってしまうのは、どうなのか?
伊藤さんはそのことも危惧されていて講演されているようでした。
恋愛禁止としている学校で行うのって、なかなかにチャレンジング、、いえいえこれからもあって欲しいしもう少し学校側の意識が変わって欲しいとも思うのですが。
少し昔は登下校の際も男女離れて歩け、とまで言われたらしいから・・・。

今年の冬あたり、私の住む地域の図書館で、これは一般向けにですが性教育のあり方について、産婦人科の医師の方からの講演があったので、参加しています。
今回取り上げた本の内容にも共通する要素が多くて、そして性教育は人権を守ること、コミュニケーション教育でもあると話されていました。
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