話題のピアニスト辻井伸行さん(20)を育てたご両親・・・から、
次にこの映画を・・・・と思っていたのに、
昨日は息子の思いがけない朝食に予定が狂いました(笑)
「ロレンツォのオイルー命の詩ー」
子を思う親の力はすごい!という実話です。
(原題:Lorenzo's Oil)は、1992年アメリカ製作ジョージ・ミラー監督
出演:ニック・ノルティ/スーザン・サランドン/ピーター・ユスティノフ
銀行家のオドーネ夫妻のひとり息子であるロレンツォ
・・・どうやら美少年系に弱いNeko★(笑)
東アフリカでの3年の生活の中、3か国語は話せる賢くも明るい男の子。
1984年、ワシントンに戻って5歳の時に副腎白質ジストロフィー(ALD)を発症します。
難病であること。男の子がほとんどであること。劣勢遺伝と知らされ、
落ち込む母ミケーラ。
そして余命2年を宣告されたオドーネ夫妻(夫オーギュストと妻ミケーラ)の苦悩。
専門家を訪ね歩くが、治すことの出来る医師が居ないと知り絶望する。
治療法を見つけ出すため、もはや手の尽くしようがないと信じる医師、科学者達。
支援団体も病気を積極的に治すというより、支える家族を励ます会に思え衝突する。
二人は医学的知識が無いにもかかわらず、
「初めて行く国と同じだと考えればいい。まずは本を読もう!勉強して知識を身につ
けるんだ!」
息子が口がきける内は傍にいたいという妻を説得して医学図書館に通い詰める。
医学論文を読みあさり、動物実験を参照し、世界中の研究者や一流の医学者らに
問い合わせる。 ・・・今だったらインターネットでもっと楽だったかもしれませんね。
さらに自ら副腎白質ジストロフィーに関する国際的シンポジウムを組織するに到る。
死に物狂いな努力に関わらず、息子の様態は日々悪化する。次第に彼らが
参加していた支援団体のコーディネーターからも疑いの念が抱かれる中、
最初のオイル(オレイン酸)産業用?を見つけるが、完全ではなかった。
さらに試行錯誤の末、ついに彼らは食餌療法として特定のオイル(実際には
エルカ酸とオレイン酸のトリグリセリドを1:4の割合で配合したもの)に関する治療法
(特効薬)を思いつく。・・・・(菜種油とオリーブオイル)・・・・・・
100以上の世界中の会社に問い合わせた結果、適切な方法で蒸留することが
出来る定年間近の英国老化学者を探し出す。
素人とはいえオーギュストの書いた論文に感銘を受けた、老化学者によって
ついに「ロレンツォのオイル」が完成される。
このオイルのお陰で、二人が取り組んできた極長鎖脂肪酸の数値が正常に戻りま
すが、破壊された髄鞘(ミエリン)は、そのままです。
でも、看病の甲斐があり、ロレンツォは、瞬きで自らの意志を伝えることができる
ようになります。
特効薬開発の功績により医学の名誉博士号を受けられたオーギュスト・オドーネ氏
は、その後も、髄鞘(ミエリン)再生のプロジェクトを継続されているそうです。
実話ということで、この病気のことも詳しく知ることができました。
ロレンツォさんは、体の自由は相変わらずですが2006.5月に28歳のお誕生日を
祝ったとか・・・。
ただただ、頭がさがる映画でした。
ThankYou