思えば、19年前の今日、この社宅に引っ越してきました。
雪の降る、寒い一日でした。
実家からは、父が手伝いにきてくれました。母は子宮ガンの手術をすることになった
名古屋のお嫁さんの留守を守るため、弟の元に行っていたので、家にひとりだった父を
引越しの手伝いとして、寄越したのです。
2カ月前の11月8日に、松戸からこちらに来たばかりでしたが、
年末で社宅が空いたから、また引越すようにとの会社命令で
年明け早々の 雪の中の引越しとなりました。
最初に入った家から、この社宅まで車で10分も掛からなかったので
引越したその日から、食事ができるように、台所関係はせっせと可能な限り移していたのですが
これまでの引越しと違った点は、同じ市内の引越しだったこと。
一日で、あちらを引き上げ、こちらに荷物を運びいれる。
何度も引越しはしていたけど、そういうのは初めてでした。
松戸を、引き上げる時は丸二日。小さな息子がいたので、梱包のヘルプを頼んだ。
運び出すのは次の日。荷物とは別に飛行機で現地入りして温泉宿泊、翌日運び入れ。
甘かったです
ダンボール箱から運びこんで、家具が入ったのがあと・・・
何もできないまま、ドアも窓も開いている寒い中、息子を抱えてうろうろ・・・
一日中、外にいるのとなんら変わらなかった。
お天気も最悪だった!引っ越し業者の手際の悪さもあったけど「はい!以上です。」と言われたのは
午後の8時を回っていました。
食事が作れる状態ではなかったので、吹雪の中、旦那にお弁当を買ってきてもらって
私は、とにかく必死に、父も入れて4人分のお布団を敷くスペース確保です。
まあ~細かいことは覚えていませんが、なんとかしたのですよね~
忘れられないことが重なったのは翌朝。
なんとか見れるようになったテレビから流れる画面は、信じられないものでした。
阪神・淡路大震災 こちら
引越しの荷物だらけの中、2カ月に2回も引越し?と、かなりイライラした気分が
なんだこんなこと・・・大したことではないではないかと、思い知らされました。
明日で、19年なのですね。
あの日から始まったここでの生活は、26年の結婚生活の大半を占めるものとなりました。
息子も、ここで大きくなり、
奇しくも、3.11の東日本大震災の年に、旅立っていきました。
とにかくいろいろなことがありましたね。。。
昨日、S子ママと幼稚園ママ友が出展しているという キルト展をみてきました。
キルト(quilt)は、表地(トップ・キルトトップ)と裏地の間に薄い綿を入れ、
重ねた状態で指し縫い(キルティング)したもの。
日本では、多色の布を縫い合わせたパッチワークキルトが主流。
「お知り合いの方の作品でしたら~」と、撮影許可を得て、
写真は、実は今回のキルト展の先生の作品です。賞をとった数々の作品の中から
「久遠(くおん)」という題名と、色彩に魅かれS子ママ入りで思わず パシャ!
ママ友の作品も、娘を想って彼女の為に綴ったという、華やいだ可愛い作品でした。
私には、気の遠くなる作業に思えるキルティング!
「キルトに綴る愛」って、映画がありますね。残念ながら観ていないのですけど(笑)
作品を見ていて、綴ると紡ぐが自分の中で一緒になっていました。
紡ぐという言葉
時を紡ぐ 時代を紡ぐ 夢を紡ぐ
とも、いいません?
あと何年ここで暮らすのか?夫婦ふたりで、静かに時を紡いでいきますね
Thankyou
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