素振りブログ。

一般でスピーチできる話の素振りのはずなのに、無理な話がほとんどのブログ。

ザラムキター(タイトルに他意はない)

2014年08月08日 22時39分15秒 | 日記
今月の巨人ですが。

生活のために信念を捨てる。
まぁ、わからんでもないですけどさ。

世の中、別に捨てても構わん信念と、そうでないものがあるからねぇ。
いくら家族や仲間を守るためでもさ。

でねぇと、仲間や家族を守るためなら何やっても許される、ってことになりますし。

作中の新聞記者(上司)が捨ててきたものはどっちなんでしょうねぇ?
あっしは気づかずに後者を捨ててきたんじゃと思うんですがね。

しかしなんですな。

タイムリーですね。

己の生活を守るために、命を懸けて戦った勇者を卑しい犯罪者呼ばわり!

そういや、この新聞社、何て名前でしたっけ?

便宜上、A新聞と呼びますが(おい

やっぱ物語の後半で「調査兵団は悪人集団ってのは間違いでした。取り消します」「でも、他の新聞社も同じように間違ってたからボク悪くないよね?」とか、ふざけた記事を載せちゃうんでしょうか?(ちょっと待て


今回、特に面白かったのは、リーブス商会の死んだ先代の気高い部分と、中央憲兵団の兵隊のろくでもない部分ですかね。

まぁ、最初からこういう人物になりたくてさ。
憲兵団に入ったんじゃないと思うんだけどさ。
(もしそうだったんなら、心底人間の腐った奴ですが)

逆らったら殺される、って状況に、ずぶずぶと埋まっていったんだろうね。

でも、それに対するリーブス商会の会長。
最後まで、それこそ殺される羽目になっても。
自分の信念を貫き通した。

すなわち、自分が雇ってる連中と、客になってる街の奴らを守る、っていう。

上に立つものとしての責任が足枷になって、信念を貫かなければいけない状況に追い込まれていただけなのかもしれませんけどさ。
そこで逃げれば「土壇場で逃げた卑怯者」として、一生指をさされる人生を送らないといけないものね。

じゃあ誰も自分のことを知らない土地に逃げればいいいだろ?
一応、この作品の城壁の中、日本列島くらいの広さはあるんだし?

それでもですよ。
自分は知ってるから、その記憶に指を指されるわけで。
誰も知らなくても、自分は知ってるもんな。

……こう書いてみると。
こういう状況で、こういう選択を決断できる人ってのは、やっぱ気高い人なんだろうね。
本質的に。


で、です。
そういう人を目の当たりにして。
憲兵団団員。

何を思ったのやら。

やっぱ、良心の呵責やら、恥の意識やらが芽生えたんでしょうか?

だからまあ、死んだリーブス商会前会長を侮辱するような言葉を吐いたのかね。
否定するしかないもんな。現状の自分らを肯定するためにはさ。

常識的に考えれば、卑しいのは自分たちのはずなのに。
でも、それは認めたくないもんだから、なおさら口汚く死んだ会長を罵るんでしょうね。