犬木加奈子先生って断筆してたのか!!
なんかショックでした。
しかもその理由が「ホラー漫画に嫌気が差したから」
筆を折る際、まるで喧嘩別れするように連載を次々終了させたんだとか。
ショックー(2回目)
で、令和に入って思うところがあり、犬木先生、今度はweb漫画で児童虐待をテーマにした漫画「サバイバー」を連載開始。
嬉しいです。単行本、本屋で並んだら絶対買います。
犬木先生はどういう漫画家かと言うと、独特の不気味な絵柄が味で、いろんな意味でグロテスクな話運びが特徴的な先生。
代表作は「血まみれ絵本」「かなえられた願い」そして「不思議のたたりちゃん」
ダントツで好きだったのがたたりちゃんでしたなぁ。
血まみれ絵本のムチャクチャグロも好きだったけど。
血まみれ絵本、どんなんかというと
郵便ポストが実はいつも腹が減っていて、ある日郵便ポストにゴミを入れる悪戯をした子供を生きたまま食べちゃう話とか。
肉屋の夫婦の娘が何のしつけもされておらず、学校にも行かず近隣住民に迷惑をかけまくり。だが何故か近隣住民は肉屋の夫婦に何も言わない。ある日娘の誕生日、娘は手錠で拘束されて泣いて今までの非行を詫びるが両親「やっと食べごろになったね」「悪い子の肉は美味しいのよ」哀れ娘は生きたまま解体され肉に。近隣住民は今までのお礼をとして娘の肉の一番美味しいところをご馳走される、とか。
たたりちゃんを執筆する前の犬木先生の漫画はそういうグロ重視でトンデモ感強め。
出てくる人間もとんでもないゲスだったり、善意なんて感じようもない読後感悪ーい作風だったんですけど。
それが悪いとは言わんけどね。ホラー漫画なんだし。
でもたたりちゃんは違ったのよね。
先生が引き出しを増やしたというか。
神野多々里(かみのたたり)という陰気で卑屈な笑顔が特徴的な少女が主人公。
彼女はその外見のせいでクラスでいじめられているが、あまりに理不尽な目に遭うと、そのいじめっ子を祟りを起こす超能力でお仕置きする。
そーゆーお話。
基本勧善懲悪なので、スカッとする。
そしてこの主人公、陰気で卑屈な見た目だけど、性格は良いのよね。
真面目だし。
主人公に好印象を持てるあたりでだいぶ先生の他の作品と違う。
あと、たたりちゃんをいじめる連中の掘り下げもわりと深めで。
例えば、たたりちゃんは特技が絵で。
彼女が絵が得意なのは、ぼっちなので一人遊びで絵を描きまくっていたから。
その絵のタッチは写実的。
で、クラスに絵が得意と称するクラスのカースト高めの女子が居たんですが、そいつの絵は所謂アニメ絵。
他の女子には「カワイイ」「綺麗」って絵を褒められるんですけど。
美術の時間に、先生に褒められるのはどっちか?
当然たたりちゃん。
アニメ絵なんて、美術ではお呼びで無いもんな。
でも、その女子は自分の絵にプライドを持ってるから
私の絵が褒められず、神野の絵が褒められるのはおかしい
↓
神野は依怙贔屓されている!
↓
制裁を加えてやらなきゃ!!
自分の実力を過信する傲慢な心が、彼女をいじめに走らせる。
自分を信じるのは大切なことですけどさ。過ぎたるは及ばざるが如しなのよ。
この勘違い女子の行動、読者には「なんて傲慢で馬鹿な子なんだろう」って風に映るけど、こういう思考って誰でもうっかりすると陥ってしまう思考だものな。
読みながら、この女子への嫌悪感を持ちながら、自分は大丈夫だろうかと思う。
この辺が良かったのですよ。
なんかショックでした。
しかもその理由が「ホラー漫画に嫌気が差したから」
筆を折る際、まるで喧嘩別れするように連載を次々終了させたんだとか。
ショックー(2回目)
で、令和に入って思うところがあり、犬木先生、今度はweb漫画で児童虐待をテーマにした漫画「サバイバー」を連載開始。
嬉しいです。単行本、本屋で並んだら絶対買います。
犬木先生はどういう漫画家かと言うと、独特の不気味な絵柄が味で、いろんな意味でグロテスクな話運びが特徴的な先生。
代表作は「血まみれ絵本」「かなえられた願い」そして「不思議のたたりちゃん」
ダントツで好きだったのがたたりちゃんでしたなぁ。
血まみれ絵本のムチャクチャグロも好きだったけど。
血まみれ絵本、どんなんかというと
郵便ポストが実はいつも腹が減っていて、ある日郵便ポストにゴミを入れる悪戯をした子供を生きたまま食べちゃう話とか。
肉屋の夫婦の娘が何のしつけもされておらず、学校にも行かず近隣住民に迷惑をかけまくり。だが何故か近隣住民は肉屋の夫婦に何も言わない。ある日娘の誕生日、娘は手錠で拘束されて泣いて今までの非行を詫びるが両親「やっと食べごろになったね」「悪い子の肉は美味しいのよ」哀れ娘は生きたまま解体され肉に。近隣住民は今までのお礼をとして娘の肉の一番美味しいところをご馳走される、とか。
たたりちゃんを執筆する前の犬木先生の漫画はそういうグロ重視でトンデモ感強め。
出てくる人間もとんでもないゲスだったり、善意なんて感じようもない読後感悪ーい作風だったんですけど。
それが悪いとは言わんけどね。ホラー漫画なんだし。
でもたたりちゃんは違ったのよね。
先生が引き出しを増やしたというか。
神野多々里(かみのたたり)という陰気で卑屈な笑顔が特徴的な少女が主人公。
彼女はその外見のせいでクラスでいじめられているが、あまりに理不尽な目に遭うと、そのいじめっ子を祟りを起こす超能力でお仕置きする。
そーゆーお話。
基本勧善懲悪なので、スカッとする。
そしてこの主人公、陰気で卑屈な見た目だけど、性格は良いのよね。
真面目だし。
主人公に好印象を持てるあたりでだいぶ先生の他の作品と違う。
あと、たたりちゃんをいじめる連中の掘り下げもわりと深めで。
例えば、たたりちゃんは特技が絵で。
彼女が絵が得意なのは、ぼっちなので一人遊びで絵を描きまくっていたから。
その絵のタッチは写実的。
で、クラスに絵が得意と称するクラスのカースト高めの女子が居たんですが、そいつの絵は所謂アニメ絵。
他の女子には「カワイイ」「綺麗」って絵を褒められるんですけど。
美術の時間に、先生に褒められるのはどっちか?
当然たたりちゃん。
アニメ絵なんて、美術ではお呼びで無いもんな。
でも、その女子は自分の絵にプライドを持ってるから
私の絵が褒められず、神野の絵が褒められるのはおかしい
↓
神野は依怙贔屓されている!
↓
制裁を加えてやらなきゃ!!
自分の実力を過信する傲慢な心が、彼女をいじめに走らせる。
自分を信じるのは大切なことですけどさ。過ぎたるは及ばざるが如しなのよ。
この勘違い女子の行動、読者には「なんて傲慢で馬鹿な子なんだろう」って風に映るけど、こういう思考って誰でもうっかりすると陥ってしまう思考だものな。
読みながら、この女子への嫌悪感を持ちながら、自分は大丈夫だろうかと思う。
この辺が良かったのですよ。