素振りブログ。

一般でスピーチできる話の素振りのはずなのに、無理な話がほとんどのブログ。

主役を変えてみると、同一の物語の見え方が変わってくる

2020年05月07日 00時00分00秒 | 日記
コロナのストレスを小説にぶつけた話をこないだしましたけどさ。

その大手無料小説投稿サイト、一般的かどうかわかんないですが、評価してもらえるシステムがあって。
一発目で「こんなくだらないもの投稿すんな」的な罵倒されたりしねぇかなと思ってドキドキしてたのが、されなかったもんで。
だったらいいかと思ったので、ある遊びをやってみたんですね。

まぁ、だいぶ前からやってた遊びですが。

主役チェンジ。

一人称小説限定ですけどさ。
三人称だと成立しない。

物語は一緒で、主役を他のキャラに移すんですな。
そうすると、新たに見えてくるものがあったりして、面白い。
いや、想像で分かるだろ、って思うかもだけど、文字で起こすとまた違うんですよ。

ああ、こいつだったらこの状況で、おそらくこういうことを心で考えてるはずだよな、とか。
さらっと流した過去話、ここでちゃんと回想してみるべきだよな、とか。
本来の主役が活躍している間、多分こいつはこういうことをしてたはずだ、とか。

例えば。

魔王と勇者ファンタジーもので、通常勇者が主役の一人称小説だったら、魔王サイドで勇者が自分を倒しに来るまでの話を書いてみたり。
魔王が勇者の活躍を聞いて、焦燥感を覚えてイライラするとかね。
それとか、魔王軍四天王を派遣するときに誰を派遣するかで御前会議で揉めるとか。
で、派遣先で勇者パーティに四天王が破れる様をモニタで見て、憤慨するとか。

変身ヒーローもので、通常ヒーローが主人公の場合。ヒーローの恋人視点で話を書いてみたり。
変身のたびに、何故彼が命を削って変身せねばならないの、と運命を呪うとか。
戦うときに、彼は絶対大丈夫。勝つに決まってる。私は疑わない、って独白するとか。
彼のために、自分がヒーローになろうと考えるとか。

これ、かなり面白いっすよ。
同じ話なのに、だいぶ変わってくるんですわ。
話の見え方が。

加えて言うと、それをすることで、過去の作品と連動してしまうんですかね。

一発目投稿したときは、評価してくれる人がほぼ居なかったんですけど、主役チェンジ版を投稿したら、今まで評価してくれてなかった人が評価してくれて。

あ、ウケたんだ。

と思って、ちょっと嬉しかった。

連載小説だと厳しいので、おそらく短編限定でしょうけど。
やってみると色々楽しいかもしれませんよ?
(当然、自分の作品で)