今週のDr.STONEで、文明崩壊後のアメリカ大陸での自力復活者(疑い)が出てきましたな。
自力復活者だから、文明の知識があり、操れる。しかも、いっぱしの科学者の疑いすらあるという。
なんか、風の名はアムネジアを思い出しちゃった。
わりと好きな小説なんですよね。
菊地秀行先生の作品なんですが。
菊地先生の作品というと、悪魔的美形主人公が俺TUEEEEEで敵をバッタバッタとなぎ倒す、ってのがよくあるパターンですけど。
(例:魔界都市ブルース、魔界医師メフィスト、吸血鬼ハンターD、妖獣界紅蓮児、等)
これ、そういうのじゃないんですわ。
正統派SFファンに聞かれたら「ふざけんな」って言われるかもですけど。
普通のSF。
内容は「ある日突然、全人類が記憶喪失になり、文明が崩壊しました」
記憶喪失のレベルは、自分の記憶を無くすとかじゃなしに、いきなり赤ちゃんになるレベル。
なので、飛行機は操縦士が操縦の仕方を忘れてしまったので墜落し。
自動車は即玉突き事故。
手術室では医者が手術を忘れてしまい、手術中の患者は放置されそのまま死亡。
そういう大惨事になる。
その文明崩壊の地球、今よりちょっとだけ進んでて。
人間の脳を機械に置き換える技術だとか
念動力を持つ人間を産み出す技術だとか
全自動で街の治安を守る自立型AI搭載警備ロボットだとか
自分で勉強しなくても、機械で直接脳に知識を書き込む装置だとか
そういうのが世の中にある設定の地球。
そんな地球で、ある日人類全員記憶喪失になった。
暴力とエロが持ち味の先生ですけど、かなり繊細で、悲しいの。
その地球の様子の描写が。
主人公、アメリカを旅行中だった日本人で、偶然「脳を機械に置き換えられてたので、記憶喪失を免れた」少年に出会い、知識を強制的に書きこむ装置で小学生レベルの知恵を取り戻すんですけど。
そこで語るのね。
「そういえば、キミに出会う前に、同じ服を着た男の人と女の人に出会って、男の人は包丁で殺されてて、傍で女の人がむしゃむしゃご飯を食べてたな」
言われたその機械の脳の少年は、悲しそうな顔をするんです。
ここ、グッときたなぁ。
悲しいという意味で。
おそらくその男女は元々仲のいい恋人同士だったんだろうけど、記憶を消去され二人とも原始人状態になり、食料を巡って争って、女の方が男を包丁で殺してしまったんだろうな、って。
同じ服って、ようはペアルックだった、ってことだろうし。
他にも「食べ物を探しに家に入ると、よく大人が、自分に似た子供から食べ物を奪ってるのを見たよ」
理由は説明せんでも分かるよね。
そんな感じで、繊細な作品なんですわ。
で、まあ、何が今週のDr.STONEと被るのかといいますと。
物語の後半でね、二重人格のシリアルキラーが敵として出てくるのね。
そいつ、表の人格は記憶喪失で原始人になるも、裏の殺人鬼の人格はそれを免れ。
人類総原始人状態の地球で、小学生レベルとはいえ、文明を操れる唯一の存在だった主人公の前に立ちはだかるわけですわ。
それまでは、文明の利器を正しく操れるのは主人公だけだったから、相手がいくら文明の遺産を使う方法を偶然発見し、それで武装してたとしても勝ち目はまぁ、あったんですけど。(正しく分かって使ってるわけじゃなかったからね)
いきなり、小学生VS大人、なわけです。
すごいピンチっすよね。
この構図に、今週のDr.STONEが被りましたわ。
アドバンテージ無いどころか、不利なんじゃね?的な。
風の名はアムネジアの場合はどう対処したんだっけな。
忘れちゃったよ……。
(来週までにもう一回読んでみるのもいいかもしれない)
自力復活者だから、文明の知識があり、操れる。しかも、いっぱしの科学者の疑いすらあるという。
なんか、風の名はアムネジアを思い出しちゃった。
わりと好きな小説なんですよね。
菊地秀行先生の作品なんですが。
菊地先生の作品というと、悪魔的美形主人公が俺TUEEEEEで敵をバッタバッタとなぎ倒す、ってのがよくあるパターンですけど。
(例:魔界都市ブルース、魔界医師メフィスト、吸血鬼ハンターD、妖獣界紅蓮児、等)
これ、そういうのじゃないんですわ。
正統派SFファンに聞かれたら「ふざけんな」って言われるかもですけど。
普通のSF。
内容は「ある日突然、全人類が記憶喪失になり、文明が崩壊しました」
記憶喪失のレベルは、自分の記憶を無くすとかじゃなしに、いきなり赤ちゃんになるレベル。
なので、飛行機は操縦士が操縦の仕方を忘れてしまったので墜落し。
自動車は即玉突き事故。
手術室では医者が手術を忘れてしまい、手術中の患者は放置されそのまま死亡。
そういう大惨事になる。
その文明崩壊の地球、今よりちょっとだけ進んでて。
人間の脳を機械に置き換える技術だとか
念動力を持つ人間を産み出す技術だとか
全自動で街の治安を守る自立型AI搭載警備ロボットだとか
自分で勉強しなくても、機械で直接脳に知識を書き込む装置だとか
そういうのが世の中にある設定の地球。
そんな地球で、ある日人類全員記憶喪失になった。
暴力とエロが持ち味の先生ですけど、かなり繊細で、悲しいの。
その地球の様子の描写が。
主人公、アメリカを旅行中だった日本人で、偶然「脳を機械に置き換えられてたので、記憶喪失を免れた」少年に出会い、知識を強制的に書きこむ装置で小学生レベルの知恵を取り戻すんですけど。
そこで語るのね。
「そういえば、キミに出会う前に、同じ服を着た男の人と女の人に出会って、男の人は包丁で殺されてて、傍で女の人がむしゃむしゃご飯を食べてたな」
言われたその機械の脳の少年は、悲しそうな顔をするんです。
ここ、グッときたなぁ。
悲しいという意味で。
おそらくその男女は元々仲のいい恋人同士だったんだろうけど、記憶を消去され二人とも原始人状態になり、食料を巡って争って、女の方が男を包丁で殺してしまったんだろうな、って。
同じ服って、ようはペアルックだった、ってことだろうし。
他にも「食べ物を探しに家に入ると、よく大人が、自分に似た子供から食べ物を奪ってるのを見たよ」
理由は説明せんでも分かるよね。
そんな感じで、繊細な作品なんですわ。
で、まあ、何が今週のDr.STONEと被るのかといいますと。
物語の後半でね、二重人格のシリアルキラーが敵として出てくるのね。
そいつ、表の人格は記憶喪失で原始人になるも、裏の殺人鬼の人格はそれを免れ。
人類総原始人状態の地球で、小学生レベルとはいえ、文明を操れる唯一の存在だった主人公の前に立ちはだかるわけですわ。
それまでは、文明の利器を正しく操れるのは主人公だけだったから、相手がいくら文明の遺産を使う方法を偶然発見し、それで武装してたとしても勝ち目はまぁ、あったんですけど。(正しく分かって使ってるわけじゃなかったからね)
いきなり、小学生VS大人、なわけです。
すごいピンチっすよね。
この構図に、今週のDr.STONEが被りましたわ。
アドバンテージ無いどころか、不利なんじゃね?的な。
風の名はアムネジアの場合はどう対処したんだっけな。
忘れちゃったよ……。
(来週までにもう一回読んでみるのもいいかもしれない)