思惟石

懈怠石のパスワード忘れたので改めて開設しました。

【読書メモ】2010年4月 ②

2018-12-11 11:56:08 | 【読書メモ】2010年
<読書メモ 2010年4月 ②>
カッコ内は、2018年現在の補足コメントです。

『yomyom』
長野まゆみのエッセイを読んで、久しぶりに読んでみる気になった。
森見登美彦の四畳半と梨木果歩の家守綺譚のショートストーリーが
読めたのでおトクでした。

(というか、yomyomはお得ですよね…。
 我ながら好き嫌いが激しいので、一冊くまなく読むことは稀ですが、
 アタリが多いなあ~と、買うたびに得した気持ちになれるので好きです。
 最近めっきりごぶさただけど。これは、2010年3月号。
 森見登美彦『四畳半統括委員会 』と梨木果歩『家守綺譚 柿 』ですね。
 前者は『四畳半王国見聞録』に、後者は『冬虫夏草』に収録されています。
 好きだから、勿論、文庫でも読みなおしました)


『始祖鳥記』飯嶋 和一
空を飛ぶ表具師・幸吉と、海に活きる仲間たちと、
塩を商う商人たちの人生。
物語が多角的で面白いなあと思いつつ、
もう少し主人公の性格をはっきりさせても良かったんじゃなかろうか。
いや、最後まで幸吉に思い入れがあまりわかないままで、
読み切るのに時間がかかったもので。


『楽園』宮部みゆき
また超能力?と思って読み進めると、なんだか事件の匂いがしてきて…
という伏線がうまい。
あと、人の気持ちのささやかな動きがうまいなあと思う。
きっと、設定とか具体的なセリフとかは記憶に残らないけど、
読んだときに感じる嫌悪感や共感や人の本性に触れてしまった
ぬめりみたいなものがずっと残るんだろうな…。

(確かに。8年経って、あらすじは何一つ記憶に残っていません(ポンコツ!)
 が、この作品に限らず、宮部みゆきが描く人間のイヤ~なところ、
 深くてドロッとして目をそむけたくるような闇に触れた感覚は、
 ず~~~~っとぬめぬめ残りますね。
 以前はそれもスリルというかおもしろさというか、まあ、
 承知の上で読もうと思えたのだけど、最近はまったく食指が動かない)


『弩(ど)』下川 博
小説として読みやすくて楽しめました。飯島和一よりエンタメ。
ドラマの脚本書いてた人だからかしら。
ここでも高師直は悪者で、マリー的発言を思い出して笑えた。
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【読書メモ】2010年4月

2018-12-02 17:22:32 | 【読書メモ】2010年
<読書メモ 2010年3月 >
カッコ内は、2018年現在の補足コメントです。


『モンテ・クリスト伯』アレクサンドル・デュマ
文庫で7巻まであった・・・長かった・・・。
でも面白かった。やっぱすごい、大デュマ。

(1956年刊行の山内義雄 訳、岩波文庫が、全7巻です。
 1974年刊行の新庄嘉章 訳、講談社文庫だと全5巻)


『金比羅』笙野頼子
難解すぎて7割はわからなかった。


『図書館の神様』瀬尾まいこ
主人公の名前が清(きよ)っていうのが可愛かった。
恋人の浅見さんはダメ人間だが、弟も生徒も良い奴ばっかで、
清は幸せじゃないか。と思うのだが。


『センネン画報』今日マチ子
青春っぽい。


『ダーリンの頭ン中』小栗左多里
「は、かっこ。
」は、こっか。
というのがおもしろかった。


『黒く塗れ』宇江佐(うえざ)真理
岡っ引きの小物をやっている髪結い伊三次とその周辺の人々の物語。
事件という割にタネがお粗末だし、人情という割に共感できない感じ。


『袋小路の男』絲山 秋子
これ、良かった!小田切の自意識過剰な感じが良かった。
ホントは弱い男よね。っていうのをコマゴマ描写しなかったのがいいんだと思う。
そんなん、みんなわかってるし、見たくないし、期待もしてない。
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